こころの時代~宗教・人生〜「己の影を抱きしめて」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

子どもは 黙って それはやっぱり言っちゃいけないことくらいの判断はつくので清水さんは 児童文学の世界的名作「ゲド戦記」シリーズを30年にわたって翻訳。 清水さんは 幼い頃 朝鮮半島から引き揚げその後は ここ掛川で暮らしてきました。 でも そのころだったかな一冊の本に出会ってここの1回目の授業で アウトだったら学生 ポーンと ばかにしてしまって児童文学を。

だから 時には自殺も考えるしというようなことでそれって 私は 自分では当たり前と思ってたけれどもだから大学の時だってナイフ 持たせられたら前の人の首を かっ切るかもしれないっていう恐怖っていうのはで もう一つは病気したこともありますね。

飛翔せるタカの虚空にこそ輝ける如くに清水さんが 翻訳の時に特に気を遣ったのは通常 日本語で「魔法使い」や「魔術師」と翻訳される言葉でした。 悪を排除する… 闘って 敗北向こうに敗北させるというのはいっぱいあるけれどもでも 最終的に この作品というのはだから 自分の影を抱きしめるあの場面で私 ほんと うれしくなって泣きそうになるくらい うれしかったですもんね 初めて読んだ時に。

清水さんは 30代中頃から 東京・青山の短大で児童文学を教えてきました。 その おばあちゃんの病院にお見舞いに行く時にねその お隣に座った おじいちゃんが私の ちっちゃい膝を トントン トントンとたたき続けてくれたって電車に乗ってる間。 それを書いてくれた学生はそれは その放課後私の研究室に来てくれたからどの学生が書いたかが分かったんですけども。 「私は もしかしたら あのおじいちゃんのトントン トントンでこれまで生きてきたのかもしれない」ってそこまで言ってそれだけ言ったらサーッと帰っていきましたけども。

そして 「NO FUTURE」っていう落書きが結構あるんです あっちこっちに。 そこで 「平和を生きのびる」という意味の「SURVIVE PEACE」という言葉を口にしたのは その時ですね。 「SURVIVE」というのが「生きのびる」。 それは 街のいたずら… 落書きと私の研究室で 「戦争体験した人羨ましい」って言った学生たちの声と今の時代を生きにくいと感じる若者たちの現実にどう向き合えばいいのか。

それはもう 早かったこともあって放射線治療も終わって今は 6か月に一度 チェックするという段階に入りましたけれども。 でも どこか根底に人間に対する信頼があったりあるいはそうでなくても 神を頼ろうと…頼るっていうのはなんか弱い者のすることみたいに言われ… 受け取られる危険性もあるけれども でも昔話の語り手の中にはたくさんいただろうっていう気がするとなんか 私はある時 ふと 「わ~」と思って。