野山を彩った万葉のサクラはどのような姿だったのでしょうか?「万葉の花」 第一回は日本人が大好きなサクラです。 勝木俊雄さんは 森林総合研究所でサクラの分類と保全の研究を行っています。 親の種類をめぐり長年 諸説紛々としていたソメイヨシノ。 ふだん 僕ら見てるサクラっていわゆる ソメイヨシノが多いですよね?ええ。 ソメイヨシノは 万葉の頃には?ソメイヨシノというのは万葉の時代にはなかったサクラなんです。 あれ? じゃあ 今日のテーマでソメイヨシノは違うってことですね。
和歌山県で採取された標本の中にヤマザクラと思えないものがありそれがきっかけで調査が始まりました。 地元の人々は「我が町のヤマザクラは他とはちょっと違う特別に美しいヤマザクラ」だと思ってきました。 でも この地域にはヤマザクラしかないはずだけど何なんだろう?」というもう ほんとに頭の中にクエスチョンマークばっかりっていうそういった感じでした。 カスミザクラの変異とも思われましたが形態学や遺伝学の研究の結果日本固有の野生種であることが判明したのです。
それまで 先進国 中国の文化を受け入れてきた時代から日本独自の文化 国風文化を見直そうという時代になったのでした。 ここでサクラ博士勝木俊雄さんから研究者ならではのサクラの花 観賞のツボを教えて頂きましょう。 オオシマザクラは軸が長く伸びエドヒガンはほとんど軸がありません。 子供のソメイヨシノを見てみると葉と花序柄の伸びはエドヒガン。 こちらは 何といったサクラでしょうか?マメザクラです。 サクラを鉢で育てるポイントは通気性。 それは なぜですか?やはり 通気性が大事っていうことなんで。