第68回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント 1回戦第1局 秋山九段×安達七段

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この番組のまとめ

Aブロックは 画面左から井山NHK杯選手権者初出場が こっち4人いるんですね。 若い世代からベテランの世代まで本当にね いろんな世代の実力者がそろったっていう感じですね。 Bブロックは 画面右から前期準優勝の一力八段今期初出場が緑の枠の沼六段です。 そして 赤枠の藤沢女流立葵杯上野女流本因坊や山下九段 高尾九段もいらっしゃいますよね。 1回戦から藤沢女流立葵杯と…。 日本棋院東京本院所属。 日本棋院東京本院所属。 二間に開いて コスミツケたんですね。

ただ あとの変化は結構 新しい変化がこれなんかも だから最近打ち始められた手ですよね。 カカったらケイマにスベるっていうのが一番定番ですよね。 最近は カカって ケイマに受けるとツケ二段っていうのがこれがもう定番になってますよね。 ちょっと 白にもプレッシャー かけていきたいと。 これは 相手にプレッシャーをかけていってるんでしょうか。 今 こちらを打ったところで考慮時間ですが…。 安達利昌七段1回目の考慮時間に入りました。 安達七段も ここで考慮時間ですね。

秋山九段2回目の考慮時間に入りました。 秋山さんは 本当に常に いろんな棋戦の上位で活躍をしててね。 天元戦の五番勝負に出たのはそうですね。 井山天元と五番勝負 打たれた時ですよね。 だったり あと ほかにも挑戦者決定戦など 何度も…。 私も… 私にとっては兄弟子になるんですけど同じ緑星学園出身で。 無条件ではね。 秋山九段3回目の考慮時間に入りました。 ツナげば 一番普通なんですがそうすると ここにサガるんですよ。 無条件じゃ生きにくいですよね。 これ 黒が無条件で取りにいこうとする手もあるんですよ。

白19の十七。 黒18の十七コウ取り。 ちょっと 秋山九段頭をかく しぐさがありましたね。 黒18の十七 コウ取り。 この三々なんかも 非常に…。 安達七段2回目の考慮時間に入りました。 そして ここで 安達七段考慮時間ですね。 三々に入って。 それ… この部分だけでも結構ありそうな手なんでね これ。 まあ…シチョウ関係なんですけど。 ここのシチョウですよね。 これが 白がいい時はツケて三々っていうのが成立するんですね。 そして 考慮時間引き続き 入りましたね。

いやいや… これ 結構 悪手なんですよ。 次 右上 もう一手 打つのも結構 大きいんですよね。 ただ 白も右上では 結構いい…。 右上では もうかったのとあと左上ですごい損コウを打たしてますからあのフクラミが。 ですから 初めは右上は黒の構えだったのが…いい構えだったのがこれで白地になりましたんでね。 白も だから結構大きいところ打ってますんで。 右上も 相当眼形が黒は薄いわけなんですよね。 安達七段4回目の考慮時間に入りました。 安達さんもここ数年本当すごい…本当に力をつけたといいますかね。

名人戦… 名人戦だったかな。 安達七段5回目の考慮時間に入りました。 まあ これ2手打ちになっちゃうけどこんなふうに いけばねこの辺のバラバラっとした石もまあ 結構 大きいわけですよねこれ…こういうのもし取れちゃえばね。 価値としては一応 上辺の方が大きいんで…何かの時にこういう手がいい手になるようにっていうことですかね。 一路右にノビる手もあるんですけれどもコスミの方が少し影響力が強いですから。 カケツギで受けるのか。 白18の七 カケツギ。

安達七段6回目の考慮時間に入りました。 で ここにあると だから…ちょっと前に解説しましたけどこういうハネが本当に現実的に非常にいいところにふりをしてと。 今度 左辺が白石…これ 逃げていくんでしょうか。 それか 上辺を どんどん先ほど言った ハネるとかその一路右にハズしてとかですかね。 秋山九段6回目の考慮時間に入りました。 ツケコシの狙いがありますからね。 じゃあ ちょっと白がこのツケコシを決行していくのかどうか。 今のところ 一応 ツケコシはシチョウはシチョウなんですけどね。

なのでちょっと このツケコシは結構 気になるところですか。 ここで 考慮時間に入りましたね。 だいぶ 考慮時間を使って残りが半分以下になってきましたね。 両者ともに結構 考慮時間 使われてるので。 秋山九段ですが終始 表情は変わらないですか。 安達七段7回目の考慮時間に入りました。 安達七段8回目の考慮時間に入りました。 ただ 左辺の方の黒はだいぶ薄くなってしまいましたね。 左辺は左辺で 半分死んだつもりで。 結構 複雑な考え方するんだな。

このフクラミはワリ込みを…。 このフクラミは それとあと もう一手打たれる…この辺 ノビられると これ… 白これ どうやっていいかちょっと分からないでしょうね。 しかし 下手するとここら辺で決着がつく可能性もありますよ。 結構 だから 安達さんの碁は予測がつかないタイプだね。 私だったら もう絶対上をオシますねあれ。 秋山九段8回目の考慮時間に入りました。 厳しいけれどもノビられて大丈夫なのかな これ。 ツナぐと… 要するにベタッとオサえちゃってこれ 大丈夫かいな?ってことはあるんですけど。

白7の十六 ノビ。 左下の方で 戦いになってくるとは私は 全然 思ってませんでしたね。 安達七段9回目の考慮時間に入りました。 オサエは… まあ そこに打つより白6の十六。 僕は 左下 打っちゃうんですよねこういう時。 中央を継続して。 継続していきましたね。 もう左下は黒 一応先手で味をつけることができたと?黒から打てば生きますよね。 二線にツガれると。 二線にツガれるとカケツギでも取れたと思いますけど。 ちょっと 左辺の白自分も まだ眼がないので危なく見えるんですけれども。

白10の十一 マガリ。 中央の黒も…。 ここのラインを白が止めてしまえば この黒はこっちに逃げていくしか上辺の方に逃げていくしかなくなると。 これだけスケールの大きい戦いに慣れてるやはり秋山九段らしい棋風が出てますか。 今までの経験値とかでこの戦い いけるかどうかって判断してるのが大きいんですね。 あと何回かは…一回は…。 これは白を切る一手ですがあの中央の黒の今切られた5目の黒石ですね。 ですから…今の中央の一団がタネ石なんですね。 中央の黒6つを取りにいこうと。

だから もし左辺の方の黒との攻め合いになった時は非常に有効になる可能性があるわけですね。 あるいは 左辺の白は生きがあると見て中央のタネ石を…。 中央の白はまたちょっと…。 ただ中央のタネ石を黒に逃げられるとその上の2目があるじゃないですか。 白 もう一手 ここ ノビられたら一手入れないといけないんですか。 これ 結構 手数ありますからね。 これはこうなると大体 おさまりがつきますのでこれでいけるんじゃないかっていう黒の判断だよね。 中央の黒が無事だったらもう黒は…。

ここは 先手で。 これは先手ですね。 本当に最後の勝負どころに入ったんですね 今。 もしかすると最後じゃないかもしれないけど。 最後じゃない?…かも。 でも普通に考えるとここが最後の勝負どころです。 これは3目にプレッシャーをかけていったと。 黒も結構短い よくよく見ると。 よく見ると 結構 短いです。 ここ急所ですよね。 こういうふうにやっていくとこれ以上 ノビないでしょうね。 アテコミ 急所だからね。 これがあると一気に結構ノビます。 手がないといけないんですけど白 バラバラに…。

何か 一手 必要という話でしたが大丈夫だったんでしょうか。 う~ん… あんまり大丈夫に見えないけどな。 大丈夫に見えないですけど。 黒としては 上辺に安全策で打ってても悪くはなかったような気はするんですが。 やっぱり 真ん中の中央の2目を取られるとちょっと長期戦になってくるんでできれば今の一間トビでここで黒としては決着をつけたいんです。 ツケコされると第一感は こっちなんだけれどもこちらの2目切っていく手を見合える。 だから上辺の黒の一団と…。 これで 上辺はワタリが残ってる。

よりプレッシャーをかけた手と。 これをほっておくと今度は上辺の黒と上辺の白との攻め合いになるわけですね。 白はワタればとりあえず上辺の白は生還するんですけど。 これは右上の黒を取りにいったっていう手なんですよね。 黒は 今度は左辺を。 とりあえず だから右上の黒は死んだふりなのか死んでいるのか。 そこにツケがないと右上の黒は なかなか取れてないわけです。 ツケたのは右上の黒が取れてると思うんですけど。 今 ツケたのでじゃあ 全部右上は白地ですか?なってそうな気がしますけど。

左辺の白が今 焦点です。 白も必死に眼形を作りにいってますね。 今の手で 結構白の眼形がだいぶ奪えましたか。 黒の眼形もあるから下手するとやり過ぎになる可能性もあるんだよね。 黒の眼形というのは…。 中央の一団の白のダメがツマってるからね。 いずれ抜きのツナギになったと見て無条件では生きないですよね。 コウという可能性がまたあるけど。 中央の黒6つが切られてコウになってしまうんですね。 まあ… まだ中央はコウだけど。 あの中央のタネ石取られちゃうと負けますから。 ここは一手必要と。

そこにアテコミか。 切りを防いだのと プラスコウをまた取り返して中央を…。 黒石が切れてしまうので黒も 一手必要なんですね。 安達七段 着手が早いですね。 207手をもちまして黒番 安達利昌七段の中押し勝ちとなりました。 開幕戦にふさわしい激しい戦いでねもう訳分かんなかったですけど本当に面白かったです。 片岡九段 解説ありがとうございました。 この対局の詳しい解説と棋譜は「囲碁講座」テキスト6月号に掲載いたします。 テキストは 電子版もあります。