♪~この日 司馬さんの活動を記念して毎年 贈られる「司馬太郎賞」の贈賞式も行われ「狼の義 新 犬養木堂伝」が受賞しました。 そして 越後長岡藩の家老 河井継之助の生涯を描いた 「峠」を取り上げます。 新しい時代に あらがい そして敗れ去った男たちの生きざまは「菜の花忌シンポジウム」24回目の今年のテーマは「土方歳三と河井継之助『燃えよ剣』『峠』より」と題しました。 それで 河井継之助というのは長岡の人たちの間では もちろん郷土の誇りでもあるしでもすごく複雑な想いを持っていて。
今日2つとも そういう藩の…「燃えよ剣」なんかもそうであってその辺が なんかこう西日本の薩長の小説と司馬さんは両方 用意して下さってて。 長岡藩を率いた河井は 近代兵器を配備。 そういうふうに常に なんか長岡の中では河井継之助っていうのは司馬さんの この「峠」というのは大変ありがたいものでした。 それで どうしても この河井継之助でやってみたいと。
武士とは何かとか もう一つ河井継之助が自分が死んだ時に17歳の時の逸話にあるんですよね。
昔の あの 試衛館か 試衛館かどっかでまあ 道場主やってた勢いで磯田さん この辺は どう思われますか?私 この土方歳三 河井継之助型と勝 海舟 坂本龍馬型の間に男にも多分 大きく2種類あって……と呼んでるんですけどえっと つまり 社会学的にいうと自分が オギャーと生まれ落ちた生まれながらで例えば 日野に生まれた 東京の。
負ける方というか自分の死ぬ方に行ってしまうっていうなんか そういう美しい部分を小説で感じ取るんじゃないかなと土方歳三がかっこいいですよねやっぱり。 だから 司馬さんも 土方歳三が敵に向かって斬り込んでいく時にちょっと おでこな感じの風貌でしたね。 でも 土方歳三にはちゃんと司馬さんがお雪さんというすてきな女性を用意してくれて最後に ほんとの愛を知って散っていくっていうところがまたグッとくるんですよね。 土方歳三への司馬さんのプレゼントじゃないかなと思う。
星野さんは ご本の中にですね「今を生きる『武士の娘』 鉞子へのファンレター」というのがありますが?杉本鉞子という長岡出身の女性がアメリカに お嫁に行くんですけれども大正時代なんですけれども日本人として英語で 「武士の娘」という自分が武士の娘だ その本を書いてベストセラーになって実は それが 「峠」の中で最初の数ページの間に出てくる筆頭家老の稲垣平助の娘なんですよ。
ここが 結構 僕はねこの土方さんと河井さんというのは日本人のわりに庶民の持ってる効率性と合理性を僕は持ってる人たちだと思うんですよ。 あるいは 油小路で伊東甲子太郎というのをそれも 伊東甲子太郎を酔わしてそれで みんなで30~40人で取り囲んで7~8人を殺してしまおうというふうなことはこれは 効率以外なにものでもないですね。
実はですね 戦いの時に河井継之助は同胞に向かってですねこの時代に こういう言葉を書く人がいたのかと。 やっぱり名指揮官というのは指揮官が思ってることが末端の兵士まで同じ思いになってることがこういう時代の戦闘の場合非常に重要で大抵の場合 武士の集団っていうのは足軽以下の人間が半分以上なんですよ。 これが非常に河井継之助をよく表してる本だと思うんですよ。 それを持ってるのが河井継之助だと思うんですよ。
河井継之助は 武装中立が彼の中では正義になる論理っていうのはそれなりに分かるんですよ。 どういう頭になってるかというと牧野家は徳川譜代の家で薩長は非常に乱暴に確かに だましました。 今を生きている 例えばこのふわふわした世の中に生きてる私たちがじゃあ自分の生きる原理みたいなものをちゃんとあなたは持ってるのかというふうに聞かれたり例えば政治の世界でもメディアジャーナリズムそうかもしれませんが僕は 自分が流れるままに生きてきたからあんまり これを読んで考えることってないですね。
だから面白いと思うんですけれどもでも 今更ここに引っ掛かっても問いかけられる部分があるということがやっぱり面白さの一つだしそれと今 おっしゃられたみたいな美しさ美しさを また味わいたいという気持ちになるのが時代が 一番変化してた時に男として ブレない生き方をして最後 終わっていくっていう今の方が すごく不安定なような気がするので今こそブレない生き方をする人に出てきてほしいなという願いがありますね。