そして 今日の対局は阿部 隆八段 対千田翔太七段の一戦です。 まずは 対局者の印象から お伺いしますが先手番の千田七段は いかがでしょうか。 当時よりも はるかに力をつけて今は そうですね私も 実は 阿部八段の奨励会幹事の頃にやはり 奨励会員でしたのでよく知って下さっているところで阿部八段にとってももちろん貫禄を示したいですしその棋風どおりなのかそうでもないのか序盤から目が離せないところかなと思います。 後手阿部八段３四歩。
端歩を先手が受けた場合はもしかしたら阿部八段の方としては居飛車にするという選択肢もあったかもしれません。 阿部八段は 居飛車の方が基本的には多いと思うんですけれどもただ 振り飛車も実は 多く指されていまして最近では 少し珍しいかなという印象です。 ２人は ２局 対局がありまして阿部八段の１勝千田七段の１勝となっています。 そうですねコンピューター将棋の進化に伴ってなのか特に相居飛車の角換わりであったり相掛かりであったり矢倉… まあ全般ですね関東に出てきたというのもまた変わったところでもあるんでしょうかね。
ミーティングっていう時間とかがあるんですけれども例会の 今だと前にやっているんですが昔は 例会後にもあってそこで やはり 心構えというか対局姿勢から やはり 奨励会員が多少緩みを感じる時とかには手厳しく お話しされましたし私自身は 棋士に 四段昇段を決めた時にお電話… 幹事の先生にということでさせて頂いたんですけれども「まだまだ これからですよ」という…。
一番頑張るならば４五歩と角道を通してその間接的に９一角成と香車を取れなくしてるんです。 後手も戦おうという意思のある手で両取りになっていまして特に この３三角成は…。 ここで こう例えば４三角と３四角成を狙うとか６六角と浮いた銀を狙う。 先手３三角成。 ３三の桂馬をそのまま４二金とか３二金と受けて９一角成。 一応後手からも３九角っていう筋はなくはない筋なので一番 手堅いのは６六角なんだと思うんですが激しい手なら４三角。
４三銀と持ち駒を打たせたことは打たせたんですけれども先手も 角を使ってしまっているのでほんとに後手に対策がなければ５五桂と追撃していきたいという局面ではあります。 恐らくこの５五桂打てても例えば３二金ぐらいとかで銀桂交換の時にまたこれも意外と得かどうか微妙なんです。 阿部八段 ３回目の考慮時間に入りました。 阿部八段も 残り７分となりました。 この４六歩は いろんな駒を使っていける大きな一手なので勝負どころと見て 阿部八段も一番悩ましい局面なのかなと思います。 阿部八段 ４回目の考慮時間に入りました。
同角成同銀の時に手順に ８二角っていう傷を消せているのが６四との違いかなと思います。 私がよく考えることは自身の玉に利きをつけておくっていう考え方で例えば７八銀型の時にデメリットとしては７六桂から 次の８八何かの時に薄いっていうのがあってこの時金であれば…。 やはり７三角成同銀の形が後手としても得のある形と判断されているっていうことですね。 本局 多分 まだしてなかったんで形勢判断を。
やや ちょっと５七角が危険という可能性もあるんですね。 阿部八段 ８回目の考慮時間に入りました。 連結といいますか守りを引き締めてしまう可能性もあるので常に 結構居飛車 対振り飛車でこの銀を追えるけれども追うかどうかっていう問題はあるんですよね。 いつでも２三歩と打って同飛車ならこの辺り連結を…。 すぐには打たないんですけれども展開で打てる可能性に期待しています。
いきなり３一飛車とでも打てばもう早くも優勢以上です。 今 阿部八段映りましたけど筋中の筋だという反応なのかなと思います。 ３二桂成同飛車２四飛車と取られそうな飛車が活用できるんですね。 阿部八段 最後の考慮時間に入りました。 阿部八段 ここで最後の考慮時間を使われました。 この５二歩の効果でここで４八飛車っていう手が指しやすくはなっています。 ３七角成に４一飛車成と。 先手４八飛車。
後手６三銀右。 これがどれぐらい後手玉が危ないかですね。 ４四桂と次に打てれば相当に後手玉は狭いので。 後手４三銀左。 ３三歩成 同金４五桂打ちと桂の二段構えというか使えたのでそして この３七とは結構価値が高くて先手の６六金がそっぽに行った時も７六桂が打てるんで。 後手玉も広いですか。 ここで恐らく３四歩を３三歩成と成らなかったことを生かして香を使った ちょっとやりたい手があると思うんですが。 ３三歩成 同金を利かさなかったんでそこで３四歩と打たれない…。 先手３五香車。
同銀にちょっと 銀を取るかどちらかなんですがこの４四桂とまた王手金取りが出てきて…。 桂馬ってすごい いい駒でこれ 桂馬さえなければそんなに 隙がないんですけどもあと やはり後手から攻める手が全くなくて６五歩と一回突けても７六金でむしろ堅くなってしまいますし玉形の差もあってちょっと投了もやむない局面になったのかなと思います。 ほんとに 中盤の数手で リードを生かした千田七段が押し切ったという内容でほんとに一手一手濃い将棋だったと思います。 う～ん こちらも角取って打つ一手ではないので。
７四同銀に５五金ですね。 ここで４六角打てれば。 これで角打って角打ってっていう将棋 また。 角なのか 飛車とかで頑張りに行くのかちょっと分からないですけれどもその辺りでまあ 飛車か 飛車か… 頑張るのか角を合わせるかこれ 参ったよな。 そうですね３九に成る以外はそんなにそうか４六角成の狙いはそうか そんなに大きくなかった…。 これで桂馬一手無条件で跳ねられちゃったから。 だから 阿部先生としては５五歩を気にされたんですか。 今日の対局の結果です。