３回戦 第６局山下敬吾九段 対 高尾紳路九段の一戦です。 黒番の山下敬吾九段です。 日本棋院東京本院所属。 ２回戦で安斎伸彰七段を破り３回戦出場です。 でも… 両対局者ですが棋風ちょっと変わったなとか思うことってありましたか？地には辛くなったんじゃないですかね。 実戦は 隅からコスミツケていきました。 白５の十七 コスミツケ。 山下九段らしい力強い打ち方でしょうか。 この左下方面がもう戦いが一段落したというのかもう お互いにそんなに弱い状態じゃないというようなちょっと軽い考え方です。
右下隅の二線の白からのハネが…。 右辺に仕掛けていくのか。 下辺を広げるならハネノビなんですが右下方面ですね。 まだ下辺 左下方面切り残ってますからね。 白としてはちょっと分断されて…右辺の方 分断されてしまいましたが…。 白は まず下辺の方で何か仕事していくと。 右下方面の石全て連絡したまま下辺まで分断できれば白の成功です。 黒も どこかで白石を分断しに反撃しますのでそのタイミングの勝負です。 黒も右辺で連続して打ちましたので正直な打ち方です。
これで連絡はできてますが中央 マガリを急いだ分形は打てば黒地に確実になりそうですもんね。 一応 白の勢力圏に白の大石を狙ってるという…。 逃げるための準備を右上方面に白１４の二ハネ。 また何か上辺の方山下九段４回目の考慮時間に入りました。 右上隅は侵入されてしまいますが…。 やはりこのような戦いになった時には右上を黒カケツイであるのがやっぱりうまいです。 山下九段６回目の考慮時間に入りました。
そういったこともあってやっぱり考慮時間 今 使われてじっくりと。 じゃあ結構 白 危ない可能性が…。 山下九段はもう本気で取りにいってるわけですか？いきますね多分。 高尾九段７回目の考慮時間に入りました。 でも高尾九段 すごいポーカーフェース…。 この黒に何か狙っていくかこの手は 右上方面の黒をちょっと脅かしながらシノごうという手です。 山下九段７回目の考慮時間に入りました。 山下九段８回目の考慮時間に入りました。 これは多分右上の白はシノげます。
下からアタリとなりました。 アタリとツナギの間ですか。 オサえにくると ちょっとそうするとですね ここにきた時にこれは大事件ですね。 いいタイミングでのハネ出しでしたか。 黒１６の十五コウ取り。 一回は取りましたが黒としては黒の攻めもすごい迫力ですが白のシノギもすごいですね。 もうちょっと右上…天元付近の。 白は今 一眼確定しましたね。 右辺が黒から打てば一眼ないですね。 その… 右辺って一線です。 天元付近に白からの一眼があるかどうかなんですが。 …と そのアタリが利いて一眼確保と。
もう一回逃げられてしまうのはちょっと嫌なんですよね。 最大限活かしにいきますね。 むしろ自分の眼形の方が白 心配ですので形勢はいかがでしょうか。 山下九段最後の考慮時間に入りました。 こういうところへ打ってツケコシをですか。 ツケコシをですね。 高尾九段９回目の考慮時間に入りました。 ここのツケコシ狙ったりと。 ただ何か 相手の言いなりになって利かされた感もありますのでその時にこういうふうになって何となく 一回は反撃してみたくはなります。
逆に左辺の白４つを取ると。 黒としてはどうだったかなちょっと納得いかないなっていう雰囲気も山下さんから受け取れますよね。 それと左下の１目を…白 助け出しながらのヨセを見合いにしてると。 …となるともう やはり左辺からの大石が大事ですか。 ちょっと白持ちに見えますね自分でしたら。 ただ まだ僅差ですか？ちょっと まだ不確定な箇所が…。 黒も ここで右上を一線ツグというのを打っときたいのでこの瞬間がチャンスかもしれません。 ハネで「左下は手入れがいらないよ」と主張したと思います。