「第68回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」です。 今日は1回戦 第8局 Aブロックから清成哲也九段 対 謝 依旻六段の一戦です。 第61期NHK杯でも当たっておりまして。 なかなか 日本棋院と関西棋院と分かれてますから新聞棋戦でやったらなかなか難しいんでね。 でも こういったNHK杯だからという…。 NHK杯戦は14年連続 14回目の出場です。 最近 AIの影響で今 小ゲイマジマリよりもAI定石っていいますか。 白は 隅は黒にあげてもこれでマガリから打ってこの上辺はちょっと威張ろうという打ち方なんです。
白16の十五コスミ。 このコスミはですね200年ぐらい前の秀策先生の…先番の秀策のコスミっていうのは非常に有名なんですけども。 これが いまだに非常に人気のコスミといいますか。 白3の十七オサエ。 白3の十八サガリ。 黒4の十八オサエ。 もしかして右下に黒がスベリでもあれば白2の十八 マガリ。 二線 出ちゃうと3目アタリで取られて今度 横からの利きがなくなっちゃいますから。 ケイマですと四隅取れましたが実戦は 上の方トンでいきましたね。
白の目標は右下を時々 にらみながら真ん中のポン抜いた黒の4子を黒16の九ノビ。 一応 右辺には利いてないという…。 こちらから いかないと取れないということはこれは先手一眼はできるんです。 清成九段6回目の考慮時間に入りました。 だから白はということは結構 右下は黒がうまく活きたということですか。 これで右辺が大体30目ぐらいの黒地。 左上と左下と右下で下辺から中央に盛り上げていって中央の黒をにらみながら約30っぽい地を作ると。 謝六段4回目の考慮時間に入りました。
普通に見れば先ほど 天元から打った石から下の方に一間にトブとかそういうのが攻めるとすれば普通の手なんですが。 これは先手なんですけども結構 白 壁ができましたね。 このラインで止まれば結構 目いっぱい…。 ただし この打ち方だと白が先手 回れそうですから何か上辺を拡大することができるかもしれない。 この数手は 結構 白 いい調子で…。 今度は下辺を広げる…あれが かなりなくなりましたから上辺を広げるしかないんですけども。 謝六段5回目の考慮時間に入りました。 ここで考慮時間ですね。
ここで白がガッチリツナぐところが2か所とシチョウにはなりませんから。 今 目下はシチョウが黒…まずいですけども。 これでシチョウですから。 実戦はアタリから…。 でも ああいうシチョウができたら面白いですね。 実戦も でもそのような進行になりそうですね。 これは…眼があるんですけどそうすると今度ここのツケコシが負担になってくるね。 謝六段7回目の考慮時間に入りました。 ただ一つ黒石が下辺に加わりましたから今度トビ込みが前よりもちょっときつくなってる部分があるんで。
清成九段8回目の考慮時間に入りました。 寄り付くにはこの石を利用して右の方で得するか右下で得するか何かをしないといけないということで今 そこの考慮中なんですが。 清成九段最後の考慮時間に入りました。 ちょっと今清成九段が自分の頭 ちょっとたたくシーンがありましたが…。 清成九段は結構 ぼやきとかしぐさには出るタイプなんですか?う~ん…。 1 2今 黒がツナいだ二路上ですね。 二路上にハネられてちょっと大変になっちゃいますから。 ここで白は下辺のコスミなんかを決めるチャンスではあるんです。
一応 中央だけでは もう黒は活きることはできなくなったと。 白13の十一 ブツカリ。 黒9の十六 コスミ。 これは でも下辺のコスミを…コスミ 白から先手ですから。 さあ次の白が下辺のコスんでる黒のところを一手補強するのか。 あるいは左辺… 黒がケイマにしたところを白10の十六ツギ。 これは一応 中央に手を入れたという…。 ここで考慮時間というのはちょっと何を どこを…。 2目の方がダメがツマってるんですけどもそうするとハネツギよりは左辺の方が…。 ハサミツケがもしあればめちゃくちゃに大きいですけども。
そうか二線のオサエを決めないってことは…。 右辺に早く回りたいんですけどもその前に…中央のアタリにして中央確かに それ先手なので打てたら…。 私なりの計算をめちゃめちゃ細かいということは半目勝負とか…。 半目勝負のにおいがしてるんですけど。 三線の切りの両アタリと二線の切りの…。 白6の十九オサエ。 アテて後手引いた手が黒が多分敗着ですね。 アタリまでこれ先手ですから。 二線にマガって白がオサえた時にまた 一線にハネてくる。 一応 これ 二線で切って…。