「第68回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」です。 今日は1回戦 第15局 Aブロックから黄 翊祖九段 対 原 正和三段の一戦です。 握りまして黄 翊祖九段の先番となりました。 黒番の黄 翊祖九段です。 NHK杯戦は15年連続 15回目の出場です。 まあ22歳で初出場ですから結構 あがる可能性もあるんですよね。 「どうですか?」ってちょっと心境伺ったら「結構 緊張して昨日 眠れなかった」って…。
定番のカケる定石ですね。 それで ハサんだ時のあとの定石にでも あんまりこの場合はちょっと戦いをこれはまた ちょっと お互い石が切り合って…。 これは白の方はちょっと考えてなかったかもしれませんけど右上の形だけ見れば定石に近い手ではあります。 原三段2回目の考慮時間に入りました。 早速 2回目の考慮時間ですね。 白3の四 コスミツケ。 1回だけ二線にハネを打って二段バネ…オサエ込まれてしまうんですけどそこで手を抜くことが多いです。
この方が攻撃力はありますよね黒に対する攻撃は。 黒にはプレッシャーがかかってると。 そう!頭を出さないのが大事なんです最近は。 だから自分が弱くて逃げることに専念するのではなくて反撃をした手です。 原三段3回目の考慮時間に入りました。 原三段 4回目の考慮時間に入りました。 ここで 考慮時間引き続き 入りましたね。 部分的には白が強いはずなんですけども上辺に やはり…ある壁が結構 応援になってるんですよね。
カケツギぐらいしかでも思いつかないですけどよさそうな場所は。 その辺りを 今黄九段は考えられてる…。 考えたということはでもカケツギにも ちょっと嫌なところがある…。 黄九段らしい一手ですか。 原三段6回目の考慮時間に入りました。 ちょっと今 黄九段肩を落とすようなしぐさありましたが…。 このようなところをまあ 原三段は得意としてるっていうことだと思います。 左上は すぐにやらないで一旦 左辺の大場が目につくのでそちらを先にやるっていうのがおじさんの考え方で。
で 黒は外側をシボって何かシメツケて捨て石にするような感じの進行が予想できます。 黄九段 4回目の考慮時間に入りました。 ここを逃げないといけないと思うんですがその時に 次にここに打たれると ウッテガエシで取られてしまいますから。 これは黒の方が短いんですけどもこういうところが全部 こう うまく切って外側が 厚くなって打てるかどうかということです。 実戦は 白 アテたところです。 ただ実戦は…。 いろいろ選択肢があって。 ただ実戦は もう一応 黒も地には… 地は辛く…。
ここもまた黄九段が…。 黒8の十七 オサエ。 そうですね 白が守ったら次は 黒は断点を守る必要があるんですけどツギなのかカケツギなのかです。 実戦は素直なトビでしたか。 素直に封鎖を避け…基本に忠実な手です。 黄九段 6回目の考慮時間に入りました。 今度は でも一手 多いですから黒は少し譲る打ち方をすることが普通です。 こういうふうに黒に正直に受けてもらえるなら白は一回力をためた かいがあったという感じがします。 隅の黒にプレッシャーが一旦 まずは頭を出していきましたか。
でも原三段 初出場で緊張しているというふうにあと最近は若手は何かあんまりNHK杯 出ても緊張しないらしいですよね。 カケツギは大事と。 黒19の十六 カケツギ。 次 白は…切られますので白も断点を守る時にはカケツギが まあいいはずですけどこれは白… 次に取りますのでまあ何かこうとか受けるんですけど。 弱点これ ハサミツケなんです。 黄九段 7回目の考慮時間に入りました。 黄九段 8回目の考慮時間に入りました。 ちょっと落ち着いた局面になったら左下隅に何か三々から厳しくえぐるような手を打ちたいところです。
そうですね 下辺の主導権を優先しました。 下辺 少し守ってもらえれば左下に仕掛けるということです。 それか 一本だけ時間つなぎで打った意味もありますけど続けて打つならサガリです。 この形は もし手を抜いてしまうともう一回 一線に外からサガられると欠け眼になってしまいますので。 右辺の方の一線ですね。 これで 外… 右辺からの一線サガリと下辺の白の眼も少し増えたわけです。 なので結構右下隅を小さく閉じ込められてしまったことで黒は結構地は損に…いろいろ損になってるわけです。
下辺は もう守りが必要ないと見て左辺の黒の薄みをつきながら。 黒16の十九。 ダメをツメる手が先手になります。 一線オサエが先手になります。 白15の十九。 次にアタリされちゃいますから黒は今度ホウリ込む必要があるんです。 黒18の十九。 中間値を取って3目半ということになるんですけど。 結構 時間つなぎ打ってます 白。 これも時間つなぎですか。 時間つなぎ…。 無駄のない時間つなぎと言えるかどうか。 そうですね 2目をアタリってきたら取られちゃいますけど。
右辺一応 ツケてますもんね。 通常 カケツギですけど。 白11の六 カケツギ。 コスミ出すのか…白もコスミ出すのかゲタの急所のとこにいくのか2つ 選択があってどっちでも よさそうに見えるところが難しいです。 急所に… その手を見てちょっと黄九段頭をひねってましたね。 黄九段 9回目の考慮時間に入りました。 考慮時間ですね。 黄九段は結構ぼやきとか しぐさとかっていうのは…。 原三段最後の考慮時間に入りました。 考慮時間…最後の考慮時間ですね。
外も ちょっと…脱出ができなそうなんで形的には相当 苦しい…。 白の二線のオキがど急所ですか。 もう本当に急所を打たれちゃったっていう感じでよほど うまい手順がないと手にはできない…。 何種類かありそうです。 一旦 まず自分の右上を…。 …なんですがちょっとまた意味深なところに様子を聞きました。 何種類かあるので。 これも黒後手を引いてるようですけども右辺の白の眼を奪ってますので。
今だからこそ このアタリが利くと。 やっぱりアタリは意味あります。 これ コウに勝って黒が生きた時にあのアタリが利かしになります。 あ~ 後からだと アタリ…。 アタリが利かないんで。 手厚く 一手入れましたね。 普通は左辺の黒もう一回 打たないと危ないんですよね。 でも左辺の黒も弱いので。 そうですね 左辺の黒3つまだツナがってないですね。 やはり これぐらい頑張らないと黒も まだ足りないと見ています。 白も最強に頑張って受けてますか?今のハネは。
そこを本来 一手 守らなければいけないところなんですけども。 白は地合いはもう大丈夫ですからここで黒が手厚く何か形を作っても左下のオサエ込みとかヨセの大きいとこに回ってしまえばもう白はがっちり残ります。 白6の十二。 左下は結構…。 黒5の十二 ツギ。 これは中央白は手を抜けませんので次はシチョウに取られてしまいますから一手必要です。 白7の十二。 ここで黒のラストチャンスがあるかどうかです。 ラストチャンスといいますと…。 左下の白の中に入っていってもう眼を奪うぐらいの手を…。
黒2の十一 コスミツケ。 左側の三線にアタリが先手ですので。 もう一声 黒は頑張りたかったんですけど。 まあ でも黒結構地は減らしましたよね。 白8の十一取り。 シメツケ狙いです。 とにかくダメをツメてピタピタッとシメツケることができると結構 中央の黒の形も整ってきますし地も得します。 アタリにツナぐようではシメツケというのはなくなってしまうのでかなり迫力がなくなるんですよね。 普通は… これ頑張りきれないものです。 中央のアタリすごいところですけれど…。 頑張らなきゃいけない形勢ですので。
右辺を… 部分的には今の手はちょっとあんまりいい手ではないんですけどダメヅマリの手で。 地合いはもう10目差とか結構 余裕のあるリードになってますので。 結構 余裕はありそう…。 左辺が 黒 一線ワタってますよね。 切れると 一手手入れしないといけないんですよ。 そうすると左辺は一眼しかないのでもう一回打たなきゃいけないんです。 で その次 白番で下辺の黒に対して何か こうやられると…結構 危ないです。 左辺を受けていては勝負にならないっていうかこれ勝負手というか。