第68回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント 1回戦第16局 王九段×横塚七段

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この番組のまとめ

「第68回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」です。 今日の一局ですが いかがですか?王 銘九段 対 横塚 力七段の一戦です。 小松英樹九段門下。 日本棋院東京本院所属。 NHK杯戦は初出場です。 黒16の十七 右下隅 小目。 NHK杯戦は6年連続 34回目の出場です。 AIで研究した人の布石を…この三々に入った時点でそれが出てくるなというのが分かります。 黒の方が いろいろまあ… 例えば 小目からの二間シマリとかこういった三々とか…一歩先にちょっと構想を見せることができるというか。

白の二線のコスミも定石です。 横塚 力七段1回目の考慮時間に入りました。 早速 考慮時間ですね。 今のヒラキは二間にヒラくか一間にヒラくかっていうことで迷ったんだと思うんですけど何か腰の入った手っていう感じです。 そして実戦はコスミツケていきましたね。 この星にコスミツケたという手をこれは ぜひ覚えてもらいたい手です。 で まあ黒が左に引くぐらいだと思うのでその時三々にハネてサガろうという。 先ほど 白がコスミツケた時に黒 三々の方サガっていくとそれは薄いんですか。

左辺といいますか左側の下辺の白地です。 この下辺から中央に盛り上がっていく可能性っていうのはやっぱり結構ポイントになってますよね。 今 じっとコスみましたが下辺を結構 けん制して黒は打ち進めてるんですね。 王 銘九段1回目の考慮時間に入りました。 そして ここで考慮時間ですね。 先ほどのように ケイマとかしますとここを… 三線の地に限定すれば…。 若干 悪手になってる可能性が…っていう感じなんですけど。 三線のトビツキをちょっと見てます。 トビツキというのは今 白が打ったところ…。

まあ… ツケとかあるいは もうちょっとこっち側この右側の… 仕掛けからいく手はないかっていうことを王九段 3回目の考慮時間に…。 引き続き 考慮時間ですね。 せっかく時間があるんで自分だったら こう…素朴に… こんな感じで。 うん これはこれでちょっとその調子で この…こう オサれたりして黒としても出切りを含みに多少 味が…。 王九段 4回目の考慮時間に入りました。 派手になって大丈夫と考えるか。 左辺が白地にならなくなる展開ですよねどっちかっていうと。

黒とするとまあ 一回 引っ張ったことで今度はその白石の動きがある程度制限されてるというか。 今 ハサミツケて 黒 打ちましたね。 そう ハサミツケが形でとりあえずは四線のサシコミは難しい。 その石を逃げ出しとかないと四線のサシコミが狙えない。 あくまでもそのサシコミを…サシコミが決まった時は何かが取れます。 下辺全体の地も今 黒が四線のツギ打って減ってます。 だから ここで四線にサシ込むとちょっと下辺の白地が今度 四線の切り打たれると一間にカケる形がありますから。 王九段 5回目の考慮時間に入りました。

やはり ツナぐ手っていうのは悔しいと言いながら切られて困る場合も中央が ちょっと手厚い意味があったんですけど。 このナラビは隅のハネを残してそれよりも地を 王九段は取ったという…。 中央の白一帯は 全部がツナがってるか怪しい…。 全体的に…攻めるっていうか。 全体的に その白と競り合っていこうという。 直接的に打つんならトビツケる手があったんですけどそこを連絡させて。 王九段6回目の考慮時間に入りました。 「全体的に どっちが攻めてるの?」っていうちょっと質問を投げかけたような…。

周りの状況とかで… 簡単に変わってしまうと。 状況によって それが変わるっていうのをそのままにすると あとの打ち方が不自由ですから。 意外と 左側の白が弱い…そんなに体力がない感じなんで。 横塚七段 3回目の考慮時間に入りました。 考慮時間の取り方がいいと思います。 こういうふうにくればこう… 黒のやるべきことは 多分割と簡単なんです。 右辺に向かってシマリと。 多分 できるでしょうけどちょっと まだ確定してない…。 黒は左辺以外にも左上だったり 右上だったり…。

黒は もう一回先手を取ろうとしてるんでしょうか。 コスミツケね。 先ほど 黒がコスミツケたところ黒が どんどんハネてきても そこは…。 これが よくあるAIのダイレクト三々っていう手がはやるようになってからこれが結構主流の定石になりました。 横塚七段4回目の考慮時間に入りました。 考慮時間ですね。 まあ 二段バネする手もありましたけどもこう切り込むっていうのがちょっと違う手順でこう… ツケコシて同じ形になりました。 で 白がアタリまでは…二線のアタリまではまず間違いないと…。

考慮時間に入りました。 碁盤全体見ると…この上辺の辺りがすごく広いって感じるじゃないですか。 王九段7回目の考慮時間に入りました。 真ん中でふわふわしてる白がどこかの地の境界線になると非常に効率がいい。 下手にまねすると破壊されて境界線じゃなくて黒地になっちゃって弱い石になるのかが大事と。 そこは黒の大ゲイマでしたからほとんどの場合は三々に入りたいんですけど。 この対局はやっぱ上辺の方が大事っていうかコウを争ってる最中っていう事情もあったと…。 上辺 打つ場合は細かい碁にしていこうっていう発想。

コウ材にしているけども小さいとこれ ツガないと大変なんですね。 これはツガないと大変だしそうすると それじゃ…。 ちょっと大変だっていうのでほぼ無条件で取れたような格好でもあったんです。 そこのところに白はそのツケ一本打ってあれば…全滅はしないだろうという。 まあ 25目近いって感じの黒地ができちゃった。 そうすると 隅に7目の黒地があって。 あ~ 全部で50はあると。 そして上辺以外の黒は全部 手厚い格好ですよね。 ここに打てば先ほどと同じように25目近い黒地ができちゃいますから。

部分的にはそこに切られて困るんですけど。 そこは部分的に白 成功します。 最後の考慮時間に入りました。 ちなみに上辺黒が二線ハサミツケましたがこれで白の石は取れて…。 左辺はシュルッとシボれるんですけど。 シボったあと中央の白地がちょっと減ってる状態になるのが…。 「中央からシボりたかったんじゃないですか?」っていう両方からはシボれないので受けなくてもいいっていう考え方だったかもしれません。 まあ ここ受けると今度は 中央からのシボリが打ちやすくなりますから。

私の場合はちょっと計算に自信が持てなくてもうちょっと頑張る…。 これ何か どんどんアタリ アタリここを まず決めてから真ん中も決めようという。 横塚七段 9回目の考慮時間に入りました。 ここで考えるというのはアタリなので ツナぎたくなりますが。 意外と この辺の白地の関係でこの手も大きいので。 これは お互い何か好きにヨセてるような強烈っていうか「大丈夫?」かな…。 黒はアタリですがとりあえずは1目を出ていきましたね。 だいぶ石が混んできましたが大丈夫でしょうか。