今から350年前 ロンドンでペストによるパンデミックが発生。 イギリスの作家 ダニエル・デフォーは感染拡大の中行政と市民の間に生じる藤を克明に描き出しました。 パンデミック下において行政と市民は どう向き合うべきなのかそのヒントを探ります。 今月は イギリスの作家ダニエル・デフォーの「ペストの記憶」を読み解いています。 「ペストの記憶」の翻訳者で東京大学准教授の武田将明さんです。
こうした家屋封鎖は感染者と その家族の不満を増大させ市民の間でも 批判が沸騰しました。 本当は人と接触しないでって言われたのに勝手に出ていっちゃってねどっか お店行きましたみたいなニュースを聞くとねやっぱり怒りが湧くし何で そんな簡単なことも分かんないんだっていう意識で今まで 正直僕は あのニュースを見てきたけれども感染者のストレスのたまり具合の方からは全然 僕も 今の僕もアプローチが 多分 できてないので。
行政府は ペストで亡くなった人々を埋葬するために墓地に入ったH・Fは死体を運んできた埋葬人たちのそばでひとりの男が うろうろしているのに気付きます。 最初の その 「彼が心底嘆いているのは見れば明らかだったものの」の見ている人はH・Fではなくて 埋葬人たち。 彼なりに この運命を受け入れようとしてるっていうところがあって「ひとりにしてください」って頼んだ時に埋葬人が分かったって言うわけじゃない。 ここに 別に 埋葬人も無慈悲な人たちじゃないんですよ。