第70回 NHK杯テレビ将棋トーナメント 準決勝2局 佐藤天九段×稲葉八段

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この番組のまとめ

そして 今日の対局は佐藤天彦九段 対稲葉 陽八段の一戦です。 対局者の印象から お伺いしますがまずは先手番の稲葉八段は いかがでしょうか。 では 後手番の佐藤九段はいかがですか。 そうですね佐藤九段の方も稲葉さんと年が近い同い年ですかね。 続きまして 後手番となりました佐藤九段のお話です。 稲葉八段の印象は いかがですか。 振り駒の結果先手が稲葉八段に決まりました。 先手稲葉八段2六歩。 後手佐藤九段3四歩。 佐藤九段の三間飛車というのは珍しいですか。

まあ 三間飛車やっぱり師匠の…。 まあ そのコーヤン流とはちょっと違う4三銀型の三間飛車ですけど。 現代振り飛車というか早めにこうね9筋の突き合いとかを入れることによって先手の居飛車穴熊にちょっと組みにくい。 とかいうのを見てから三間飛車にしたっていうところがまあ佐藤九段の細かい工夫というか。 2六飛車これは3六歩からの歩の交換を一応 受けた手ですね。 早く まあ歩を交換…昔だったら飛車先の歩の交換ってすごい価値が高いように思われていたんですが最近は 結構そこで一手損するという感覚を持つ人も増えて。

一つは3三桂と跳ねて4五歩に同銀のようなさばきを見せるような順が考えられますね。 あと 少し指しにくいんですが似たようなとこ3三角と戻しておいて4五歩には相変わらず同銀を用意してるのと場合によっては6四歩から6五歩のような角を生かして先手玉を攻めていくような手を含みにするような指し方が考えられますね。 この局面で4六銀のようにガチャンと銀をぶつけていくのか5五歩のように銀を下がらせないような手を考えているのか。 え~ 4六銀同銀 同飛車と銀を交換しましたね。

2六飛車と戻られた局面がじわじわと居飛車に押されていくということは結構多いですよね。 佐藤九段の方は結構 相手も勢いよく来たんでここで うまく対応しないとリードを取られそうだなという。 佐藤九段の方は 安定して こう…勝たれている印象が ありますよね。 いや~ どうなんでしょうかね二人は でもねえ 修業時代とかからも 数多くね戦ってきそうですしプロになってからも 結構…。 佐藤九段 持ち時間を使い切りましたのでこれより 一手30秒未満でお願いします。 アハハハ番勝負中でもはい。

佐藤九段の方は持ち時間を使い切って。 4五歩だったら2六飛車とすぐに回ったと思うんですけど下から受けられたんで。 2六飛車とはやりにくいですか。 2六飛車と回る手もあるんですが。 後手からね4三歩を生かして4四飛車のようにねえ~揺さぶってくる手があるんで。 ってなると先手を取られてないから飛車回る必要ないですから。 2六飛車もあるんですが4四飛車とね揺さぶられるのが気になるのと。 あとは その他の手だと5五歩とか5筋を伸ばして飛車の活用を広げつつ終盤の5四歩の突き出しを狙う手とか。

稲葉八段 1回目の考慮時間に入りました。 はい 稲葉八段も 考慮時間を使われました。 長くなって7四歩とか8四歩とかプレッシャーをかけられると嫌な予感がしますけどね。 角 下がれなくなったから場合によってはもう一歩持てば8五歩 同桂8四歩で桂馬取ってしまいますよと。 8五歩 同桂8四歩というような筋もありますし。 続けて考慮時間使いましたね。 ただこの歩自体がすごいちょっと緩そうなのでやっぱり8五歩の切り返しが成立するかどうかとか。

桂跳ねた手が マイナスになると逆に 居飛車が きつい展開になると思いますね。 少し居飛車の方が自由かなと思ったんですが。 4五銀で飛車が…先手が2六飛車とか4九飛車と下がれば4四飛車と。 なので もうここで6五桂と強く跳ぶか飛車取りを無視して5四歩のような手で勝負に行きたいですかね。 同銀は飛車取りがなくなるので。 あと4六銀なら5三歩成と食い破って戦え…居飛車も戦えると思いますね。 稲葉八段6回目の考慮時間に入りました。 考慮時間使いましたね。 4六銀取れれば振り飛車が優勢なんですが。

で 飛車とか銀が まだあの~玉から…先手玉から遠い位置なので。 取れば4二と 同角4三銀というのが飛車角両取りみたいな切り返しがあるんで。 歩を補充しておいてこれで4九飛車とか引いておいて20秒。 まああの…振り飛車の方も結構手番を 今握れてるんで。 あの~ 玉は居飛車の方が堅いですけど。 銀も手持ちにしてるから居飛車からも…。 振り飛車は銀を使わされたんですがその…その分盤面全体の駒が多くなってるということで。

まあ 時間が長い将棋でも割合 中終盤に…いい時間を 最近は残してることが多い。 佐藤九段3回目の考慮時間に入りました。 そもそものこの4四金と上がった瞬間にねえ4五銀 同飛車という形は何か不安ですよね。 後手4四飛車。 稲葉八段 7回目の考慮時間に入りました。 佐藤九段の方は 後ろの方に座って何か こう…。 稲葉八段 8回目の考慮時間に入りました。 難しいプラスやっぱり 4四飛車と…。 同飛車はちょっと怖いとして。

選択肢が広いんで考えだしたら持ち時間長かったら1時間とか考えたい。 ただNHK杯では時間がないのでそろそろ決断しないとという感じですが。 でも考慮時間残り1回ですからね。 後手6六歩。 初めに銀交換してからは次のポジション争いちょっと長かったですけどここで もう収まることのない終盤戦に入ってきましたね。 後手7三桂馬。 6六金と取れば相変わらず5七桂不成が厳しいと。 ただね8四の地点とかはね後手もスカスカなので。 アハハハ。 同金は同桂不成が痛いですし。 同角も同桂不成がやっぱ痛そうですね。

同金はやっぱ 何か離れてきますし同角も 将来6三歩が…。 佐藤九段5回目の考慮時間に入りました。 稲葉さん考慮時間1回ですから。 佐藤九段 残り5分となりました。 時間面では 佐藤九段は少しリードをしてるんですが。 佐藤九段 6回目の考慮時間に入りました。 同角とか取った時に先手は 逆に今度 この攻めをうまく対処できるかで。 ということで5七金とか 角は取り返せないんでってなると5五銀とかで後手の飛車を簡単にさばかせないようにというか。 稲葉八段 最後の考慮時間に入りました。

佐藤九段 7回目の考慮時間に入りました。 居飛車を持ちたい…何とかしたい局面ですね。 飛車とかね逃げ始めると5七金か5七角かまあ今度取った時すっきりするので。 4三飛車成のように爽やかに攻め合ったとしても飛車取りと5三歩成が見えてるので。 佐藤九段 8回目の考慮時間に入りました。 同飛車も一応あるか。 同飛車3四飛車4五飛車もありますし。 4四銀と取って 同金4六飛車も有力ですね。 4四同金の時に4一飛車と金の両取りに打つような手が利くかどうかですかね。 佐藤九段 9回目の考慮時間に入りました。

あと合駒を用意してないと8四飛車と王手してくる手もめちゃくちゃきついんですね。 これは居飛車のよしで…。 局面としては居飛車が勝ち筋に入ってるとは思うんですけど。 まあ このあと先手は後手からの勝負手とかが来た時にまあ 5八に打つ駒が角じゃないんでね。 どっかで6五桂とかぴょんと跳ねて6二の角で8三の角…あっ8四の飛車を狙っていくような手を10秒。 8一同玉も8三飛車成から詰みがあるんで。 同玉は8三飛車を成って8二金に9三桂と打って詰みがあるんですね。

後手6八銀不成。 後手8二金。 後手5九飛車。 先手玉は これまだ大丈夫なんでしょうか。 先手玉がそうなんですよこれ まだ斜めがないんで。 ただ詰まないとちょっと8九金9七玉のあと9六歩を取り込む王手ができるんで。 9四同玉9五歩で8三玉とかもう一度引いた時がちゃんと詰むか。 1234 5 6先手玉も また詰めろではない感じがするんで。 後手 5二同じく銀。 はい これで持ち駒が増えたので先手玉も詰めろになったんですけど。

先手8一金打。 121手を持ちまして稲葉八段の勝ちとなりました。 8一金打で稲葉八段の勝ちとなりました。 投了図以下いかがでしょうか。 そうですね 5四歩突くとかその辺りで。 途中は 小競り合いというか銀交換のあととかはまあ 気持ちは まずまずの展開じゃなかったかなと思ったんですけど。 まあ でも ちょっと王手飛車のラインとかあるんで実際どうかな。 解説でも 何か稲葉さんの棋風からしたら5四歩突くかなというのが。 考慮時間使って穏やかな手を指してしまったんでちょっと 時間が…。

こっちも 何か受けもないんで必然的に 結構激しい感じに。 同金で桂不成とかは痛いんで。 単に引いたら銀打たれてしまいますよね。 一回は突きますよね。 佐藤九段の方もこれ自信があってというか。 仮に 銀打って取って 取って何か取られてもまあ…。 ちょっと桂不成が…気もするので。 ああ 桂不成はあるんですよね確かに。 何か 桂跳ねてると角のラインとかがないとちょっと対応が難しいかもしれなかったんで。 桂不成の5七に銀とか何か 角とか銀打っても。