ETV特集「誕生 ヤマト王権~いま前方後円墳が語り出す〜」

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この番組のまとめ

箸墓古墳は その裾野にあります。 数ある古墳のうち築造の様子を事細かに記しているのは箸墓だけです。 前方部と後円部の 階段状のシルエットがぴったり重なったのです。 箸墓古墳が完成したのは西暦240年から260年の間だったと賛否両論の嵐を巻き起こしました。 仮に 研究結果が正しいとした場合箸墓は 古代に生きたと伝えられるある有名な女性と つながります。 もし 研究結果が正しいなら箸墓は 卑弥呼が没した まさにその時期に つくられたことになります。 古墳内部には立ち入らず外から箸墓の構造を調べます。

ところがね 箸墓古墳っていうのは宮内庁が 陵墓…陵墓っていうのは 古来天皇家のお墓という意味なんですけれどもそれに指定しているので我々 考古学の専門家といえどもね中に入ったりもできないしましてや発掘調査などができないんですよね。 その九州説を踏まえるとじゃあ 例えば 卑弥呼以外の人が眠っているのではないかということにもなるわけですよね。

箸墓で 特殊器台を置いて行われた埋葬には鏡は 箸墓の前後につくられたヤマトの古墳からも多く出土しています。 松木さん この箸墓古墳が統合国家の成り立ちを示しているのではないかということなんですけれどこの「統合国家」これは どういうことなんでしょう。 奈良・桜井市纏向学研究センター所長の寺澤 薫さんは北部九州や吉備・瀬戸内海の東部今の兵庫県や四国の東部そして 出雲今の島根と鳥取の両方そして 畿内などが連合したという説です。

この時代 纒向遺跡ほど全国の土器がふんだんに出土する場所はありません。 箸墓古墳が築かれている時代。 その纒向の都がある中に箸墓古墳があるということなんですよね。