日本の話芸 柳家喬太郎 落語「紙入れ」

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この番組のまとめ

またソーシャルディスタンスでございますね。 ありがたいことにこのソーシャルディスタンスをちゃんと取って頂いておりますがまあ拝見いたしますっていうとそもそもソーシャルディスタンスが必要なかったんじゃねえかというような客席ではあるのでございますが。 申し上げましたソーシャルディスタンスでございますよ。 え?ソーシャルディスタンスなんて言葉電波法に引っ掛かるんじゃねえかと思うんでございますが 私の落語が。

「親子は一世 夫婦は二世 主従は三世間男はよせ」ってなことを言いますけど。 今「不倫」なんて言葉が当たり前になりましたがあの 私は 今57歳なんでございますがね私ら子どもの頃はといいますともちろん日本語としては「不倫」っていう言葉はあったんでしょうけれども。 こういう言葉は 例えば 昭和が平成になり平成が令和になっても後世に残しておきたい日本語というのが話題に上ることがあります。 私もね 後世に残しておきたい日本語できれば ハンカチをかんで頂きたい。

「うん うん… お前さんが? 間男?向こうの亭主が三両持ってこいってのかい? ああそう。 「町内で知らぬは亭主ばかりなり」なんてなことを言いますな。 そういうことが町内じゅうの噂になっても寝取られている当の亭主野郎の耳には入らなかったっていうのが昔のコミュニティーってなこれは面白いもんでございましてね。 「そうかい? なら話をするがねこの町内で ヘッ 間男騒動だってよ」。 「うちの町内で?俺は そういう話は大好きなんだよ。 「建具屋の半公」。 この町内でな間男騒動だい」。 「建具屋の半公。

あっ いけね 与太郎がいやがったい。 おい 与太郎! 与太! こっち来い。 「豆腐屋のかみさん…うちのかかあじゃねえかよ!そういや 近頃 半公の野郎用もねえのに うちの前をやけに行ったり来たりすると思ったい。 お前も面倒見てやっておくれ」。 お前さんが面倒見てるんだから私も面倒見てあげましょう」なんていうんで見なくてもいい面倒まで見ちまうというのが間違いの始まりでございますが。 それに 何でございましょう今日だってだ だ… 旦那が いつ帰ってくるか分からないじゃありませんか」。

ガタガタ ガタガタ 震えながらやったり取ったりが始まる。 もう ふんだんに小遣いをやっておりますから女中の方でも 心得ている。 その隙に おかみさんは 間男野郎に荷物を持たせますってえと…。 でもな 逃げちまおうかなったってあの手紙読まれてりゃ逃げなきゃいけねえけど読まれてなけりゃな逃げるだけ損だよな。 手紙読んだかな…読んでるだろうな。 な? それで『おはようございます』『新公! てめえって野郎は!』『さよなら!』ってそれから逃げてもなんとか逃げられるだろう。

「どうも… どうも 旦那…おはようございます」。 「それが旦那の…手遅れなんでございます」。 えっ! 帰ってこねえはずの旦那ってのが帰ってきたのかい!?「見つかりましたか?」。 しばらく待ってましたが旦那 お帰りがない。 その手紙ってのは旦那野郎に読まれたのか?」。