その一点でですねがぜん 当時の古代史ですねものすごい この藤原不比等を書きたいっていう気持ちはいかに リアリティーを持って 読者に提供するかという仕事をしているので面白いと言ってくれればそれが 僕たち小説家の価値なのでで やっぱり 勉強していくうちに自分なりの藤原不比等像というのがやっぱり 出来てきます。
早速ですが 皆さんは藤原不比等という歴史上の人物をどこまで ご存じでしょうか?謎が多く これほどスポットが当たっていない不比等。 不比等の魅力はたくさんあると思いますがパネリストの皆様方が 不比等についてどのような魅力を感じるのか ひと言ずつ。 法律に非常に詳しい人物というのが政治家になる時に法律というものを知ってるということがそこが やっぱり僕にとっての 不比等の一番の魅力です。 不比等には不遇な時代があったとされています。
不比等というのは山科のですね 田辺史大隅のところで勉強するわけです。 不比等は藤原氏の地位を盤石にするために天皇家と深く結び付く婚姻政策を推し進めます。 まず長女 宮子を文武天皇に嫁がせ不比等は天皇の義理の父となります。 天皇中心の政治基盤を固めていった不比等の戦略はどう評価されるのでしょうか?結局 法律家であった不比等ですから自分の藤原家の繁栄というものも行き当たりばったりに考えるんじゃなくて非常に 理詰めといいますか ある種行程表 ロードマップみたいものは不比等の頭には出来上がってきているわけです。
だから あの 藤原不比等はまるでね 策略家で計算高くって自分ちのことしか考えてないみたいに取られるところもありますけれどもですから プロの政治家として不比等が考えたのは蘇我氏の二の舞を踏んではいけないと。 持統天皇について 里中さん 長い間漫画をずっと描かれてきてますけれどもこの持統天皇と藤原不比等の関係についてはどのようにお考えですか?持統天皇は藤原不比等を信頼していたと思います。 非常に藤原氏と近い関係があってこれが不比等がですね「日本書紀」の編さん者たちに何か 口出しをしたのではないかと。
僕は まあ 小説を書く上で考えたのは持統天皇の天皇としての正当性を補完するために「日本書紀」をいろいろ書き換えてるうちに時間がかかっちゃったんじゃないかなって素人ながらに思っておりましてですね。 私も漫画家なので小説家である馳さんと同じようにあの SFファンタジーまで入ってて変だとか言われますけれども「古事記」にしましても「日本書紀」にしましてもそれは 確かにSFファンタジーから始まってますがどこの国の神話 伝説も みんなSFファンタジーなんですよね 最初は。
まあ 国際的に見た時にですね奈良時代と江戸時代が類似点があるんではないかということもバートンさん指摘されておりますけれども。 奈良時代の国家体制というのは国際的な検証があってこそ作れたものですね。 だから平安時代以降の日本は奈良時代に比べると国家組織が弱っていきます。