関西棋院所属の西 健伸です。 Ａブロックは 画面左から一力ＮＨＫ杯選手権者今期初出場が緑色枠の大竹五段 広瀬五段そして 赤枠の藤沢女流本因坊や上野女流棋聖更に 芝野王座の名前があります。 こちら Ａブロック一力ＮＨＫ杯 いかがですか？そうですね こちらは初出場のお二人をはじめ二十歳前後から２０代前半の若手が非常に多くそろっている印象を受けます。 関西棋院所属。
西さんは 結構 手厚いイメージですかね。 こちらのＡＩですがふだん一力ＮＨＫ杯もきっと勉強で使われますよね。 こういったＡＩの見方っていうのは何か ポイントなどあるんですか？白１７の十五 カカリ。 あくまで目安ですので結構７０％とかどちらかがいっても実際打ってる対局者はそんなに差がないと感じてることも多くて。 今 白がケイマしたことで次 左辺に打つと結構 雄大な白模様ができそうですね。 西さんは結構手厚い棋風かなという感じがします。 三々だと 白は左から… 左辺の方からオサえられてしまう…。
ポジションはいろいろあったと思いますが白がそこに打たないと 黒から左上を圧迫していく手が結構 大きい手になるので。 この外ハネが一番頑張った手です。 局前のインタビューで孫さんがいきおいよく打ちたいというふうにコメントをされていましたけれどもこのツケなんかもそういう手です。 結構 早碁って やっぱりいきおい大事なんでしょうか。 孫七段 ２回目の考慮時間に入りました。 そして ここで考慮時間を使われました。
実戦は５の四にハサミツケです。 細かい話なんですがこのワリツギからいくのが正しい手順です黒は 実戦のように。 カケツギになるんですがそこで４の五のアテを決めようという。 白８の二 カケツギ。 ここ 白が受けまして こちらから今度はカケツギじゃなくてこちらに打って守られるんです。 これ カケツギですとまた上ハネだったり打てそうですよね。 カケツギ以外だと どこも守れないと。 右辺が広いので右辺に回れば一番普通ですが何か左辺に打ち込めば厳しいことになります。 これが一番普通だと思います。
孫七段３回目の考慮時間に入りました。 そして中央に黒 きてるので 結構 右辺は黒の陣地になりそうな…。 第一感は中央の先ほどのケイマです。 ノゾキも…３線のノゾキも利かしてそこに右辺の白の眼ができなくなるのでそう かわれば利かしですが…。 やはり右辺を黒地にさせないように先着していこうと。 黒１７の五 コスミツケ。 先にこのコスミツケを利かしてからワタろうということだと思います。 コスミツケはノビて 黒が一間トビまではなると思います。
もしも これで黒が今打ち込んだ石を一間にトンでいくと結構 黒白お互いに石がバラバラになりますね。 その時から もうやっぱり こういう結構 仕掛けたりしていく碁だったんですか？そうですね 手は本当に…。 西 健伸五段１回目の考慮時間に入りました。 白も ちょっとここで考慮時間ということでちょっと悩ましい局面なんですかね。 う～ん 次の手結構 難しいです 白も。 ちょっと先ほど２線に黒にサガられてちょっと西五段頭をかくようなしぐさがありましたがここは結構白の手がはっきりしない局面なんですか。
そして右上のコスミツケられた白２目というのは…。 黒１４の十一カケツギ。 このカケツギでしっかりと守りながら頭を出したと。 黒としては…まず今 白が切りが残ってるのでカケツギとかで守った時に右上を受けて自然と２目を取り込んでしまおうという…。 次… 今 白がカケツイだナナメ上にオサえられるとぴったりなのでそこを黒 ノビていくと白２目を自然と取れると。 いかがですか？黒が無事に逃げ出して右上が自然と地になるような展開であれば確かに黒がちょっと頑張ったような気はします。
こうなると やはり結構 右上が黒っぽくなってきましたね。 確かに黒 逃げ出して 右上も地になれば全部 頑張ったような…頑張りきったような展開になりますね。 ですので白は右上逃げるかこれを強く攻めるかというところで考えてるのかなと思います。 トビもノビも同じような意味合いですか。 そうですねノビの方が若干眼は厚かったんですがトビの方が１路左辺に進んでいるので一長一短という感じかなと思います。
逃げますと これもアタリなのでツナギ…。 アタリが先手で。 孫七段 ４回目の考慮時間に…。 アタリが利いて オサえられたと。 今度はノビなので アタリは利かない…。 右上は結構 黒石 多いですけれどもこの三々をしとめることは難しいんですか？このオサエが一番頑張った手です。 西五段３回目の考慮時間に入りました。 こう ツメたらアタリして。 孫七段 ５回目の考慮時間に…。 そして ここで考慮時間に入りましたね。 黒番が考慮時間に入りました。
大ゲイマは もう左辺を白模様にしようという手かと思ったんですけれども あの黒を狙っているんですね。 西五段 ４回目の考慮時間に…。 そして ここで白が考慮時間に入りました。 先に１手打っておいて多少緩和している意味はあります。 そうですね 右上が黒地だとすると結構 全局的に黒地が多いので。 孫七段 ６回目の考慮時間に入りました。 これ取られてしまってるように見えるんですが こちらに打つとこれはウッテガエシなんです。 西五段 ５回目の考慮時間に入りました。 そして ここで考慮時間です。
このアテコミは完全に狙ってます。 先ほどの…カケツイでカケる手を狙ってます これは。 今 黒がアテ込みましたがこのアテコミがもしもツナギにかわれば 今度こそ…。 先ほどのカケツイでカケる手が成立するので。 ここで 考慮時間ということで。 西五段 ６回目の考慮時間に入りました。 カケツイでこの１目を取ることができるんです。 西五段７回目の考慮時間に入りました。 ここで 考慮時間ですね。 実戦… 少しこちらで進んでますが右上はこうカケツイでオキにアテコミ利かして切りを利かして出ていくと…。
このコスミツケは こちらに打つ手とこちらに打つ手を見合いにしてこの黒とこの…こちらとこちらを分断する手です。 確かに左辺の白地は 結構減ってしまいましたよね。 評価値が８４％黒 ありますが形勢はいかがですか？そうですね…。 考慮時間に入りました。 白は中央の黒を切って取ってしまえばもちろん それは白 一気に形勢はよくなりますか。 こういう勝負になるとあんまりこの評価値っていうのは関係なくなってきます。 一手間違えたら一気に終わってしまうのでどちらも。
ちょっと西五段首をかしげるようなしぐさをしていましたね。 そうですね黒はカケツグかその１路右にトブかだと思います。 これは次黒が打てば左上と連絡はできそうですか。 これで右上黒 受けてきたらその時に本気で切断しにいこうと。 孫七段 ９回目の考慮時間に…。 実戦もこのタイミングで考慮時間 使いました。 そうですね ここで考慮時間を取りました。 黒としては こちらに受けてシノぐことができれば一番理想なんですけれども。 若干 今の手で評価値が少しだけ白が上がりましたが…。 孫七段 最後の考慮時間に入りました。
これ一応コスミで ぎりぎり…。 一応 この出切りを防ぐことはできてます。 ここで考慮時間がもう ないというのも…。 時間がないのは結構 厳しいんですよね。 評価値も だいぶ五分五分になってきました。 西五段 最後の考慮時間に入りました。 この白はまだはっきり生きてないので油断してると…ワタリを止められると結構危ないんですよね。 一応 黒からワタリ止める手残ってるので白も自分の心配もしながらこう攻めていかないといけないので。 で 黒がこちらに逃げていった時にアタリが絶対先手になるんです これだと。
このマゲてからのアタリを絶対先手にしたという意味です。 絶対 先手と言ったんですが実際は結構微妙なんです これ。 先ほどちょっと右辺のワタリを打てば止めれるここで白がアタリをポンと抜きますと…。 これで左上は全部白地になって。 で 今度は右辺が全部黒地になるという面白い展開です これは。 ただ 結構右上もどれぐらいはっきり地になってるのかがちょっとまだ不確定要素もありますので。 ざっと計算してみたんですけど左上が白地７６ちょっとで左辺と合わせると８０目以上ありそうなんですけれども。
ただ２眼の格好なのでちょっと部分的にはつらい格好になってしまいました。 これで もう全部 黒地だと今 主張したわけですね。 全部地だと黒がいいと思うんですが結構 いろんな味があるので これはすっきり地になるかどうか…。 ここに打って これが全部地なら黒 勝ちだと思うんですが。 で まあ こういうのも全部…。 全部 先手で…。 この形… このコスミがこちらに利く格好なので。 そして実戦は全く違う展開に…。 やはり本体を生きられてしまうのが一番怖いので黒としては。
もう 一瞬のフリカワリから一気に形が決まっていきまして。 ちょっと左辺の受け方自体少し難しいところではあります。 右上 一応白が打ったのでその分 減らされてるわけですよね黒地。 それ差し引いても右上だけで７７目ぐらい結構あるので。 で ほかの下辺も２眼なので少し上ツケが利いて増える意味があるので。 また下辺もちょっと黒から打てば増えると。 分断する手があるのでそうなるとまた更に黒地増えます。 下辺から見て６線のところですね。 下辺ですか。 このブツカリは必要な一手でした。
黒３の十四 切り。 ２線に打てば確実に取れますがそうすると４線のコウ取りが先手になります。 で３線からアタリして取ると後々また１手…下手したら２手入るので。 これはヨセのテクニックです。 白２の十四。 これが一番黒は得です 部分的に。 単に黒がアテコミで３線から打つのと比べて１目半…。 １路左にオサえると白からそこの…黒が今打ったところにワリ込む手が先手になるので。 このハネツギが先手になるんです。 白１９の十四 ツギ。 黒１０の十四。 最後フリカワリはちょっと黒が得したと。 白１１の十四。