「NHK俳句」の時間です。 そして 本日のゲストは金原亭馬治さんです。 金原亭馬治さんは 6年前に真打ち昇進。 では 今日からの第3週のテーマは「俳句と想像力」です。 妄想するとかねあんなことや こんなことをいろいろ 頭の中で考えるっていうね人間の頭や心の働き そのものだと思いますのでそれをどうやって俳句に取り込んでいくかという辺りをただ 頭の中ではねこれから あんなことをしようとかその上に 小拍子でもって音をさせるんですね。 これだけで もう 時間も場所も空間移動できるっていうんですかね。
また 今日のテーマの「時間と想像力」にぴったりの俳句かなと思いますね。 この句 今の句はね…今の句っていいますかね馬治さんがご説明になったとおり荒唐無稽な句なんですけどもこの句はね その落語の一部だけ取り出しましてね木を抜いたあとの うつろな感じがね「日永」っていう季語によく反映されてるんですね。 田畑比古という人の作品ですけどもこの「七十歳」という言葉がこの句は よく効いてると思います。
四歳 七十歳という具体的な年齢が入ってるわけですけども何で 四歳と七十歳というふうに詠めるかというと四歳の子どもと 七十歳の人との人間関係が お互いに…まあ おじいさんと孫でしょうけどもそういう人間関係だということが読者も一緒に共有できるんですね。 馬治さんも ただただ手放しに絶賛しておりましたけどかなり やはり完成度が高いのでむしろ 「大黒天」ですとか 「淡き影」とかじっくりと詠んだ方がいいと思います。