いまだにすごく緊張する部分がかなりありまして本日の一戦はできるだけリラックスして自然体で臨めたらいいなと思います。 「第６９回ＮＨＫ杯テレビ囲碁トーナメント」です。 今日の対局秋山次郎九段 対 蘇 耀国九段の一戦はＢブロックからです。 黒番の蘇 耀国九段です。 白番の秋山次郎九段です。 日本棋院東京本院所属。 ＮＨＫ杯戦は５年連続 １５回目の出場です。 秋山次郎九段から見て７勝４敗となっております。
今 白が打った手で三々に入るとまた右上と同じような格好になってまた模様ができてしまうという。 白の２子を攻めながら主導権握ろうとしたんですが別のところへ打っていった。 左上の２線に打った手では右下 何か打つのは普通なんですけれどもそれを打たないで左上の方に打ったのでそこで気合いでトンでいったんです。 秋山次郎九段１回目の考慮時間に入りました。 そして ここで最初の考慮時間です。 白としてはこれを攻めながらここの黒模様をうまく黒４の六 コスミ。
２回目の考慮時間に入りました。 ここで また 一手一手 慎重に白は 考慮時間を重ねてますね。 秋山さんというと緑星学園って星合さんもおられたところですが山下敬吾さんとか 溝上さんとか大体一緒ぐらいですよね。 今 ６０％若干 黒がポイントを挙げてると。 左上の白を取ることはできませんので攻めながら上の 上辺上の辺の黒の模様を広げていくと。 黒番の蘇 耀国九段が最初の考慮時間に入りました。 蘇 耀国さんは非常に才能豊かな人で面白い碁を随分見せてくれますよね。
今の地点がちょうど左上の白を囲むのに絶好の場所なんです。 秋山九段３回目の考慮時間に入りました。 だからこういうふうに打って上に出させて攻めるかなと思ったのですがちょっとここで考慮時間を使ってここに打ったというのは…才能の一手って言ったのはこれとこれとの中間地点なんです。 引き続き 考慮時間を使いました。 まだ考慮時間ね。 結構 序盤ですがもう白は 残り６回ということで比較的 結構 使われていますかね。 秋山九段５回目の考慮時間に入りました。 また考慮時間 使われましたので…。
あのトビとコスミツケの交換は…。 秋山九段 ７回目の考慮時間に…。 ずっと考慮時間ですね。 先ほどインタビューの時に「あんまり考える時間もないですね」みたいなことを秋山さん言ってましたけど。 うん 秋山さんの感性です。 恐らく ただ生きるだけの手は絶対打ちたくないということで考えたんです。 結構 そこも棋風によるということですね。 まあ 黒は突破されても上辺の黒模様がまとまれば…。 そうですね 今打ったところは 結構ダメ場というか あまり地にならないところに…。 結構 早かったですよね。
蘇九段２回目の考慮時間に入りました。 これで白が隅 生きていけば一旦左辺の黒は 分断はできたんですね。 そうですね 冷静な手でこの辺がちょっといろいろ… ツケコシとかいろいろあるのでちょっと心配があったんです。 で こちらの黒模様を制限しちゃおうということです。 確かに左上の白と中央の白ツナがる手自体は地にはならないですもんね。 蘇九段３回目の考慮時間に入りました。 今度は黒番の蘇 耀国九段が考慮時間を重ねていますね。
お互いに 相手に打たせたいということでそして今 白スベりましたが これは…。 非常に相手を悩ませるこれまた ちょっと…。 お互いに相手の弱点を狙っていくという。 結構 序盤から相手の思惑を外すような手をお互いに打ってますよね。 非常にお互いに意欲的です。 これもただハウんじゃなくてやっぱり逆襲しようっていう気持ちが籠った一手です。 ちょっと相手を…何て言うんですかねちょっと相手の間を狙いつつ受けていくということですね。 オサエ込みは当然白がノビてくるんですけど。
そこに…１路左に切ると２つに分かれているんですが真ん中方面の白の４子がちょっとダメヅマリ…外側がツマる格好になるんで。 ここ切断されたので白は もう次は左上の白を生きていかないといけないわけですね。 白も１目左辺取れば生きが残ってますからちょっと白にはゆとりがあります。 確かに自分の弱い石が１個 完全に生きたのでちょっと今蘇九段も首をかしげてちょっと頭をかくしぐさがありましたね。 でも依然として評価値は４９％５１％ということでもう本当に互角ということですね。
結局黒は左下の４子取られると中央の白を取っても自信がなかったっていうことです。 黒としては下辺のハサんである石から早く一間にトビたいんですけどもその前に もう少し中央を攻めて黒を厚くしたいところなんで。 今 ちょっと黒が白を追いかけていってるような展開ですが中央の黒だったり左辺の黒だったりはもう結構強くなってきているんですか？そうですね左辺の黒はまだ切れる余地がありますよね。 それはちょっとＡＩの特性でもあるんですけれども中央の白石がそんなに弱くないとＡＩは見てる…だと思います。
秋山九段 ８回目の考慮時間に入りました。 いや今… あっ 考慮時間だいぶ…。 で 考慮時間です。 自然ですね。 オサえたら自然ですが。 あっ 実戦はアテコミ。 簡単に１目 取らせたら…。 白の眼形が簡単にできてしまうので黒としても石は取らせたくないんですよね。 ただ確かに上辺黒 ツナがっているのか ちょっと…。 ただ ここで上辺 黒守る手もありますよね。 取れますけれども３目取ってると下辺の方に黒にトビ出されて白がちょっと苦しくなるんです。 左上このままで生きてるかどうか。
そして ここで白が考慮時間です。 そこを先手で打って右下の黒地を確定すると。 これは勝負手です。 勝負手ですか。 ちょっと今蘇九段のため息が…。 蘇九段 ７回目の…。 考慮時間に入りました。 これ勝負手って言ったのはここにこられて次にここにこられると今度この石が危なくなるのでこっちで得してもこれが取られたら今度形勢損じますから非常に今忙しい局面です。 蘇九段 冷静ですね。 評価値だいぶ黒が上がってきましたけれどもどうもその下辺トビ出してからの展開は黒ペースになったと思います。
ちょっと今の手で評価値…黒の評価値はちょっと上がりましたがでもそれは ちょっとでも局面を難しくするために白もツケていったと。 これ黒評価値高いんですけど正確に打つのは難しい局面なんです。 あ～ 黒としても結構リスクがある局面ということで。 黒の石をバラバラにしてサバくどころじゃなくもう黒を攻めていこうということですね。 ＡＩは「８０％ 黒がいい」と言ってますが人間的には全然…。 全然分からないです。 バラバラになりました。 そのかわり今度下辺の４子がどうなるんでしょうかと。
この白が結構苦しくなりそうです。 そうすると先ほどのサガリが利くと下辺の方で連絡する。 白の下辺の石が結構危ないですよね。 下辺でワタるのではなくてこの白の弱点をちょっとついていこうと。 ちょっと今 蘇九段 動きが…。 蘇九段８回目の考慮時間に入りました。 これで下辺は白が突き破ることはできましたが…。 一応 中央が結構黒地ができそうになりまして。 黒が左下隅３つ見えてる石と上が簡単にはツナがらないんですけどもちょっと白の生き死にとの絡みで…。 黒７の十八 サガリ。
秋山九段最後の考慮時間に入りました。 考慮時間になりました。 あっ ここで白が考慮時間に入りました。 実戦はコスミツケ…。 黒も結構怖いタイミングでは…。 コスミツケですね。 白１５の十八 コスミツケ。 まずは自分自身の石をしっかりしようと…。 もう１手真ん中辺に黒が打てば全部中央から左辺にかけては黒地なんですけども。 ただ右下は全部黒石が死ぬようなことになると白地もかなりあるんで。 下辺とか黒模様の中の白の…特に下辺の方にある３子ですね 白の。 結構中央も薄いですよね。
白が逃げても大丈夫だということなんでしょうかね。 白 もう どこか右下か…中央か どこかで仕掛けていきたい。 ＡＩは 全部 多分読みきれてるんだと…。 あの白が中央どんどん頭を出していっても結局黒が待ってますよね。 これで右下の黒 生きましたんで。 もう どこかは取れるということですか？そうですね黒は…少し 右下譲歩しましたけど…。 取られても真ん中辺ちょっと味悪いから１手入れると黒地がすごく多いような…。 もう中央左辺一帯で６１か５５ぐらいあるんですよね。 白地全部合わせても５０ぐらいしかないので。
そうそう そこにツナいだ時に今度切りが生じましたよね。 尻尾は…尻尾の白３つは取られますが中央の５目の方は…。 右側の方をツナぐと全部黒が取られてしまいますからここで白がツナぐと３子を…今出た上に助けると攻め合い負けちゃうんです。 そのかわり中央の３目…３子の方を取ってそれで先手が取れるので…右下の白の３子を取ることになるんでしょう。 右下も大きいので…。 中央で白 得しましたが一応 右下に回れれば黒も…。 だいぶ減りましたけど 黒の真ん中辺４０目以上は ありますので。
まあ 右辺の方にかなり大きな地ができないと大変ということでしょうか。 右下が大きいでしょうけども…。 多少 黒は妥協しても余裕がありますので。 妥協しないとまたいろんな手が出てくる可能性はありますが。 黒が９０目で白頑張っても６０… ７０まではちょっと大変という状況が続いてます。 右下も結構ありますよね。 右下も１０目以上あるから。 そうすると右下のところ 黒から２線にアテる手が割合大きいです。 １目アタリの石を逃げるよりも下から打ってる方が多分得です。