♪~「NHK短歌」司会の有森也実です。 そして今回のゲストは面打の新井達矢さんです。 遠い親戚に歌人の永井 祐さんがいるんですけども実際にお会いしたこともなくてそれで でも 大森さんを介してお会いすることがあってそれで初めて読んだ歌集も永井さんの歌集で。 私が 何年か前から能面教室に通っていてもともと新井さんの打たれる能面の大ファンだったんですね。 この能面からインスピレーションを得てこんな歌を詠んでみました。 大森先生はね 遠いところに連れてってくれるんですよね。
その息も 声帯が震えないけれども一つの言葉なんだっていう発想が新井さん いかがでしょうか?そうですね これは最初落語の「まんじゅうこわい」を連想したぐらいで何だろう?ってよく分からなかったんですけども何回も「怖い」「怖い」って出てきたり念ずるような思いを込めているようなおまじないみたいなちょっとドキッとするような歌だなと思いました。
この歌は口の中に 読んでいる方も花びらの甘さとか香りが立ってくるような不思議な感覚があって映像として思い描いてみてもちょっと シュールレアリスムっぽくて3月のテーマは「前・後」または自由。 このコーナーでは大森先生が投稿作品をもとに改作します。 短歌では もちろん発想も大切なんですけれどもその植物と人間の重ね方がとても新鮮で美しくて自分も含まれていると思うんですがなので その同じ地上にいるという体温の感じを通わせられたらと思ってこんなふうに 詠んでみました。