この 何か 鯛と涅槃像が全然合わないようなイメージですので一緒にしちゃっていいのかなと思ったんですが逆に俳句として一緒にすることで先生のおっしゃられたような解釈が膨らんでいって これが俳句の面白さなんだなと思いました。 岸本尚毅選 入選九句。 「刺繍」という言葉がありますのでこの涅槃図はですね多分 刺繍で作った 織り上げた涅槃図だと思います。
まず「木目」ということですのでこれは木造の寝釈涅槃像だということが分かります。 この「涅槃図」というのは 釈尊とそして釈尊の弟子や神々や鬼畜や動物や いろいろなものが描かれてるんですけれどもこの我とよく似たのがぼさつではなく鬼っていうところが私 とても印象に残りましてこの句にしました。
この句はですね 涅槃会に集まった檀家さんや村人さんやそして ご住職と一緒に唱和をしていると何か 光がさし込んでるかのように本堂の空気感がすがすがしくなったという句なんです。 そうですね この大きな涅槃絵図を「二階に愛づる」というこの「愛づる」という表現で「愛づる」というのは もちろんね作者の気持ちがそのまま出てるわけですけどあるいは 二階の高さから涅槃絵図がかかってる。 「二階より涅槃絵図」。