そして 今日の対局は佐藤天彦九段対 豊島将之九段の一戦です。 ２回戦は屋敷伸之九段３回戦で日浦市郎八段に勝ち今回１３回目の出場です。 まずは先手となりました佐藤九段ですがどのような印象を お持ちでしょうか。 佐藤九段今日もおしゃれですね 三つぞろいをぴしっと着こなして はい。 では 後手となりました豊島九段は いかがでしょうか。 はい豊島九段は昨年は藤井さんとのタイトル争いでちょっと結果が出なかったんですけれども。
もう１手戻るということになるとかなり２六飛車に５四角成のような感じで馬を作るような指し方もありますので。 え～ トップ棋士同士でダブルスコアぐらいになることはで しかもですねちょっと調べたところですけれども後手 ４二玉。 飛車先の歩を交換したわけですね。 ４二玉と上がっておかないとですね８六に飛車がいる時に９五角の王手飛車がありますので一旦４二玉の一手を入れてから飛車先を交換したということですね。
佐藤九段持ち時間を使い切りましたのでこれより一手３０秒未満でお願いします。 ただし１分単位で合計１０回の考慮時間がございます。 考慮時間はありますけど秒読みということですね。 で その佐藤さんから豊島さんは名人を奪ってということで。 それ以降は豊島さんはもうタイトル戦の常連といいますか。 佐藤さんの方はちょっと名人を失って以降なかなかタイトル戦登場の機会がないというのが現状ですねはい。 もう本当に奨励会時代から切磋琢磨してきたと豊島九段もお話しされていましたし。
豊島九段…１分単位で合計１０回の考慮時間がございます。 先手５四飛車。 この瞬間技もかからないので５四飛車と飛車角交換をして同歩に飛車角交換で歩の数は先手が３歩得をすることになるんですね。 現状は まだ大丈夫なんですけども飛車だけですので。 すぐに１九飛車などは大丈夫なんですね。 １九飛車だとどうやるんですかね。 まあ かえって打った飛車が逆に取られてしまう可能性がありますのでまあ一旦４四銀と。 ７一角と打って２六角成と馬を作れば先手陣の１筋 ２筋の１五香の時に１六歩と打てるということですね。
同香と取れば一応１六歩で香車を取るということに関しては成功するわけですけれども。 この瞬間に１六歩と手筋で打たれてでも かなりもう急所の局面なんですけどもお互い まだ随分 時間が残っていますね。 豊島九段は 本当に 昨年いろいろタイトル戦も戦われていましたけれども。 豊島さんも そうですね あの～もう５年ぐらい前から あまりその～ 人との研究っていいますかね研究会を ほとんどやらずにソフトで研究をずっと続けていましたので。
先手 １七同じく香車。 後手２五桂馬。 香車を逃げると１七桂成でまた角角がそもそもちょっと窮屈な。 佐藤九段３回目の考慮時間に入りました。 そうですね１五香１七桂成３六か５四かっていうことですかね。 香車逃げる手は指しづらいですか。 佐藤九段４回目の考慮時間に入りました。 これですと香車を取ると同香で。 もし桂打って香車を受けるということになれば後手がちょっと得をしたということになりますよね。 そうですね１七桂成ですと同金ですけれども。 佐藤九段髪の毛クルクルとしながら集中されていますね。 後手１七桂成。
後手２九飛車。 この局面で飛車をついに打ち込みましたね。 例えば角を逃げた時にこの２八飛車で王手金取りがかかってしまうんですよね はい。 ここで２九飛車と打ったのが。 ただ２八飛車と打ちたくなるんですけれども。 後手陣やっぱり飛車を渡すと。 飛車を渡して例えば７一飛車のような感じで打たれて３四桂で組み合わされると結構弱い形なので飛車は渡したくないんですよね。 しましたね２九飛車。 後手１九飛車成。
数字の方はかなりもう後手圧倒的に優勢にはなってますけれども。 先手 ４六歩。 先手もちょっと楽しみが出てきますよね。 次に…先手ばっかり指してますけどもね。 先手ばっかり指してますけど８三角成れば次に７四桂打って飛車が取れるとか。 先手はもう受けはないですよね。 先手８三香車。 まあ でも先手もちょっと楽しみが出てきたかなという感じはしますねええ。 後手７二飛車。 ７二飛車と寄って香車を取ったあと８三角成先手になるんですけれども。 ７五飛車と浮いて大丈夫というふうに見てるわけですね。 先手８一香成。
後手としてはちょっとね５四角と出られる手が今度は嫌なんですけども。 先手 ８三角成。 後手６五桂馬。 これはなかなか考慮時間に入りました。 先手３四桂馬。 後手４三玉。 先手４一銀。 だいぶ後手玉も怖い形になってきましたね。 先手６九玉。 後手５一香車。 先手 ２二歩。 後手 ４七角。 先手７八玉。 先手２一歩成。 豊島九段９回目の考慮時間を２分 残しているので。 先手 ７七同じく桂馬。 既に先手玉は相当危ないですね。 後手 ７七同じく歩成。 全部清算をして金銀桂歩が２枚ありますので。
６五角成と。 後手６五角成。 まで １１６手をもちまして豊島九段の勝ちとなりました。 この局面で佐藤九段の投了となりました。 投了図以下の解説をお願いします。 全般的には豊島九段が終始落ち着いてリードを少しずつ広げていった最後 こじあけたら１三歩に…。 ちょっと３八金最近の感覚だとこう開くのあんまり堅くないようなイメージもあるかなと思ったんですけど。 そうですね ちょっと勝負手気味に…。 突くか銀上がるかで結構迷ったんですけど。