今日は 準決勝 第1局一力 遼NHK杯選手権者 対河野 臨九段の一戦です。 そうですね 今回 NHK杯では一力さんが相手ということで非常に大変な相手ですけども自分も集中して 上に勝ち進めるように一生懸命 頑張りたいと思います。 そうです 全てにおいてですねきっちり先を読んで答えを出すという握りまして 一力 遼NHK杯選手権者の先番となりました。 黒番の一力 遼NHK杯選手権者です。 3回戦で 藤井秀哉八段準々決勝で 大西竜平七段を破り準決勝出場です。 確かに昔の中国流ではこのコスミツケはなかったですよね。
ほかの早碁棋戦では優勝されたりも。 そして一力NHK杯ですが8年連続8回目の出場でそして前期までで7回 出場されておりますがそのうち 5回決勝にいかれております。 そしてNHK杯の成績は…。 もうミスターNHK杯です。 そうですね 24歳でミスターNHK杯もう名乗っていいかもしれない。 もう これは割と予想しやすい三々入りですよね。 そうです 切っていって隅は白地になって外側の白2個は黒が取るというようなフリカワリになります。
フリカワリで別にOKということです。 隅の実利と外側の黒の勢力のフリカワリです。 この手は結構早い段階で打つことが多いです。 白5の十七 コスミツケ。 そうですね 二立三析で白はヒラいてる形では常にここのオキが狙いの手になります。 「ワタりますよ」という手と「一間にトビ出しますよ」という手を見合いにしています。 ノゾキのところに一間トビを打って結構いい形で生きられるんですけど。 一力 遼NHK杯選手権者1回目の考慮時間に入りました。
実戦は隅 黒ケイマで打ちましたね。 こちらで もう隅は無条件で…。 無条件で取らないと黒としてはつらいんですが。 ケイマがいい場所だということです。 実戦のケイマでもう右上は黒地になってるんですね。 そうですね結構大きく見えますがこれでバランスがとれてるのでしょう きっと。 また上辺が白模様になってきました。 そして上に表示されているのはAIの勝率の数値ですが…。 つい アタリって左下に白がケイマでシマリがあって左辺の黒地があんまり増えないですよね。 模様の接点でここが一番大きいんです。
実戦は 一間トビでした。 昔の感覚ですと 一歩でも辺を広く進むっていうようなことが優先されてたんですけど。 ここで まだ三々守る必要ないよと…。 こういう手を打ってこう…こんな感じの…何か こうこういうふうにこの形はですねコスミツケてる形というのはここが弱いんです。 これは下辺 狙ってるわけではなくさっきの三々を…。 これが直接 白は切れたりするようだったらちょっと「今まで3回も打った白は 一体何なの?」ってことになりますけど。 何か具体的にいつも手があるんですよね一力さんがやる時は。 具体的な手が…。
河野九段 3回目の考慮時間に入りました。 そして ここで引き続き考慮時間に入りました。 でも こういったところはもう河野九段は得意分野ですよね。 手順が確認できれば厳しい方にいきます河野さん。 白8の十八 オサエ。 日本棋院で よく見ますね。 9路盤のヨセ問題半目勝つ手順が…。 白4の十八 オサエ。 白3の十八 マガリ。 オサえて攻め合いになるんですけどその時に 黒がオサえた左にハサミツケる手が多分 いい手なんです。 黒は多分左下だけではちょっとコウ立てが足りないかもしれないんでどっかを連打する。
あっ ここでアタリまで打った。 これがやっぱり隅 いくよりもアタリとツナギを先 打っておくってことです。 ここで でも黒も何かアタリをツガない手があるかもしれないんですが。 一力NHK杯3回目の考慮時間に入りました。 部分的には コウ立ては大丈夫そうだということです。 白としてはコウでいけると思ってるなら先ほどのアタリをちょっと…もう白は 黒のハネにオサえられなく…。 この時に 先にアタリとやってからこうやれば 攻め合い大丈夫なんですけど。 河野九段…。 5回目の考慮時間に入りました。
もちろん次にタネ石をシチョウで取る狙い…。 アタリでシチョウに取る狙いですけども。 アタリでシチョウになりましたね。 次… そうですね 黒はシチョウ 防ぎながら「次に白を取りますよ」と言ったわけです。 ただ 今の手を見てちょっと河野九段が首をかしげましたね。 河野九段6回目の考慮時間に入りました。 月1回の集まりを90回以上やってたんですけどその中で たった1回のパーフェクトを出したミスターパーフェクトという方が…。 これは その…自分がシチョウで取られないために…。
白18の四 コスミツケ。 左下を逃げた時に何か大きなコウになってそこでボンッと取られることになるから右上にちょっと大きなコウ立てを作っておくというような…。 これは部分的には2線ノゾキが利けばコウになるんですけど。 これに普通はツナいでそれでカケツギをすれば立派な手です。 部分的にはすごく立派な手ですけど左下はこのまんま手が出せないということなんでしょうか。 部分的には うれしい…大きいですよね。 白は もしアタリをツナいでいたら何かすぐにそこを打つんじゃなくて隅をハネツイだりするんです。
白も右上を丁寧に守るのではちょっと厳しいと見てます。 白12の十四ツケ。 中央が大きな地になったりすることに白は そこに ちょっと期待しているわけです。 右上は 白が手入れする時は1手…。 黒11の十六 カケツギ。 右上隅は白から1線ハネツギが先手で打てるんですよね。 ハネツイだら 黒は受けてくれるんですけど。 うん 中央を囲い職人です。 そして そろそろ右上のコウはどうなってるのかなっていうとこです。 一力NHK杯6回目の考慮時間に入りました。 あと右上のコウです。
しっかりと受けて これで上辺は…。 ただ白は中央は結構…最大限 地になりそうですか。 中央をどう見込むか。 どういうヨセの手順をするかっていうのを場所ごとに 想定図…。 想定手順を頭の中で作るんです。 このあと多分 中央を何か…。 上辺アタリとか何か3線にアタリとか何かその辺を打たないとちょっと危ないです。 逆にいうと黒はここまでの手順を想定して上辺の一間トビを打ったってことです。 7回目の考慮時間に入りました。 考慮時間を確認しましたね。 右上のこの味ちょっと確認しておきます。
逆に実戦のようにあれば大丈夫なんですね。 ここに石があれば 大丈夫ですけどここに石がくるとこの状態では…。 一力NHK杯ですとまだ何か厳しい手を狙っているのかなと思ってしまいそうですが。 一力NHK杯 8回目の考慮時間に入りました。 9回目の考慮時間に入りました。 そして 考慮時間を引き続き 使われましたね。 中央の踏み込み具合も結構 難しいですよね。 河野九段 8回目の考慮時間に…。 河野九段が考慮時間を使われました。
確かに今の手を見て一力NHK杯もちょっと うなずきながらそうなんですね。 結構河野さんはどうやったら逆転できるかなとかあんまり考えてなかったりするんですよね。 もう いきなり眼がなくなる可能性があったんです。 いや 結構厳しいヨセですこれ 1目取ったら右の1線をサガって…。 黒からあの1線サガリは結構 価値が高い手なので。 一力NHK杯最後の考慮時間に入りました。 最後の考慮時間ですが。 そこは もうピタピタッと決まりますか。
河野九段9回目の考慮時間に入りました。 そうですね あとはちょっと計算をしてるんだと思います 河野さんは。 一力NHK杯終始 顔色が変わらないですね。 白15の十二。 しかも結構踏み込んだ手ですがこれは…。 白6の十二。 黒8の十二。 それが何目差なのかが問題で。 黒4の十二。 そして右上は白は…。 黒17の十二ノビ。 本当に 90%だと何か もう大差に感じてしまいますけど実際は本当に…。 こんな感じで河野さんが半目勝負に持っていくことがよくあるんですよね。