今日の一局ですが いかがでしょうか?そうですね まずは 高尾紳路九段。 今日の対局ベスト4から高尾紳路九段 対余 正麒八段の一戦です。 黒番の高尾紳路九段です。 2回戦で 謝 依旻七段3回戦で 許 家元十段準々決勝で 井山裕太棋聖を破り…。 準決勝出場です。 2回戦で 鈴木 歩七段3回戦で 富士田明彦七段準々決勝で 山下敬吾九段を破り準決勝出場です。 その時は 一力NHK杯に決勝で負けてしまったんですよね。
ただ今期許 家元十段井山裕太棋聖 そうそうたるメンバーを破って…。 平成四天王の先生方はみんな大先輩ですけれども逆に そちらの先生方が挑戦するような気持ちも今現在のプロの中の主流です。 右辺から…。 実戦は右辺に向かってシマっていきました。 だんだん右辺も広くなってきましたが…。 分かりやすく右辺と左辺が黒模様に。 余 正麒八段1回目の考慮時間に入りました。 ここで 考慮時間です。 今 黒が右辺に構えたところですがここで あまり白は…白の模様を広げる気はしないと…。 右辺に入るのかな…。
1本ノゾキとツギ打っておいた方が右辺のシノギに役立つであろうと…。 怖いのは 下辺ツケてくる手なんですけれどもその手は大丈夫ということです。 これは封鎖もしたいし眼も与えたくないしという両方同時に狙おうという…。 余八段 2回目の考慮時間に入りました。 ということで 余八段もここで考慮時間です。 ケイマですとこれは封鎖をしたいという手なんですが。 確かに せっかく打ち込んでいったんですがその石は大丈夫なんですか?いえ 今取られちゃいます。
この手は…黒の1目から行動する時には一番多く打たれてる手なんですがただ シチョウがどうなのかです。 シチョウというのは…。 今 切りましたが黒が逃げたあとにカカえるシチョウですね。 高尾紳路九段1回目の考慮時間に入りました。 最初の考慮時間です。 余八段3回目の考慮時間に入りました。 ということで一番不安な石をオシて補強しました。 黒 ケイマしていったんですがすぐに ツケコシましたよ。 ケイマを見たらやはりツケコシで分断したいなという感情になるわけです。 今 白が切っていきましたがここで考慮時間ですが…。
高尾九段 3回目の考慮時間に入りました。 ただ この4つが大丈夫なのかどうかという死活も絡んできます。 こちらに打ってこれ大丈夫なのかなと。 反発してきたらタタいて出た時にそういったことを今 この短時間で考えられてたんですか。 もしフリカワリならば右辺より右下の白4つの方が大きいと言ってます。 この辺りの判断も高尾九段 さすがですか。 この切りで 今AIの勝率が結構 黒が今 上がりましたね。 AIはちょっと白無理ですよと言ってます。 やはりフリカワリは黒が得してると…。
高尾九段 4回目の考慮時間に入りました。 まず カカえますとアタリをして抜いたらカケツナギでコスミをたくさん作れば眼ができやすいと。 実戦はアタリです。 ここで黒が大事なのは右辺も 何が何でも全部頑張ろうとはしないことですよね。 もう右下方面の石を取っただけでかなりの地のもうけですので。 この黒1目だけは 絶対取られたくない石ですのでこれは先手なんですがもう4つを取るために右下は全部捨てたという白です。 でも こう見ると 最初 下辺は白が盛り上がって右辺は 黒が盛り上がっていたのに今 反対の…。
そうですねフリカワリとしてはもう成立してますのでいつでも手を抜ける状態ではありますから一段落ではあります。 いかがですか?ここまでのフリカワリ。 黒の地が結構大きいんじゃないかなと直感的には思いますけど。 余八段 8回目の考慮時間に入りました。 高尾九段5回目の考慮時間に入りました。 今 この2択で高尾九段も悩まれてるんですね。 分岐点ということで考慮時間を使われてます。 結構 高尾九段は動きも結構 最初からあったように感じたんですが余八段は 全く表情に出ないですね。
黒7の十三 ノビ。 白8の十三オシ。 真っ先に考えるのはこのような感じで打ってこういうふうに打ってツナがってこれ連絡 断つと…。 これは黒 分断されましたか。 分断されました。 されてしまう可能性あります。 この1個を取られてしまったら分断してもこっちも こっちもしっかりしてしまったではあまり効果薄いですので。 高尾九段7回目の考慮時間に入りました。 可能性がありますか。 左上との連絡の余地というのがちょっと残っていますので。
黒がワリツゲば断点が2つ…。 ただ これは百も承知で白は左下 2線をツナいだと思いますので1線にツナいで頑張って勝負かける…。 確かに 黒もまだ…左辺に1眼はありますがまだ完全に2眼あるわけではないんですね。 …というよりもですね分断してくる可能性あるんですか。 左辺一団は生きてしまっても左上の黒を狙おうという選択肢は残ってますので。 なので左辺は生きたけども分断できる左上は0眼という状態で白は攻めを狙ってるということです。 これは もう戦わないぞと言ってますか?そうですね 左辺に関してはです。
高尾九段8回目の考慮時間に入りました。 これがこういうような手を打って眼を少ない打ち方をしますとこちらを先手で切断して…。 また抜きにホウリ込みで先手で切断できるんですね。 先手で切断をしてこういうような手で果たして眼があるのかどうかというまた問題になってくるわけです。 そうしますと中央がどんどんトバれて消えていってしまいますので右上 黒が強いならあの1目を助け出してもしかたないなという選択です。 中央に関係なければ…中央が しっかりしちゃえば右下の1目抜きを先手で打ちたかったんですけど。
高尾九段 9回目の考慮時間に入りました。 ここで考慮時間ですが白が2の二にハッていったところです。 あとはここの切断が残ってますのでこの石の…ここの急所などから この一団が読みを入れないといけないです。 余八段 最後の考慮時間に入りました。 ここで 余八段が最後の考慮時間です。 こう 数値で見ると黒が圧倒的なのかなと思ってしまいそうですが実際はそういうわけでもないんですね。 真ん中の境界線など分からない部分が多いですので。 白5の十六取り。
白19の十五。 黒18の十五コウ取り。 そうですね 黒から先手のハネツギでしたので。 白1の十五取り。 もしかして半目勝負とかですか。 白5の十九取り。 白5の十五ツギ。 白18の十五ツギ。 1目の手があるんですけれどもここでホウリ込み打たれてしまうと白地の中にちょっと手入れが必要なので1目の手見合いになってます。 今の最後の1目を見落としたわけではないということです。 273手をもちまして黒番 高尾紳路九段の4目半勝ちとなりました。 やはり盤面10目前後のリードが黒 続いてたんだなという感じです。