第71回 NHK杯テレビ将棋トーナメント 準決勝第2局 羽生九段×豊島九段

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

愛知県一宮市出身 桐山清澄九段門下。 2回戦で 服部慎一郎四段に3回戦は 丸山忠久九段そして準々決勝では佐藤天彦九段に勝ち準決勝進出を決めました。 対局者の印象から お伺いしますがまずは先手番の豊島九段はいかがですか。 では後手番の羽生九段はいかがですか。 まずは 先手番となりました豊島九段から ご覧下さい。 羽生九段の印象は いかがですか。 羽生九段は将棋界のスーパースターです。 あの~ 羽生九段が淡々とした口調で話されてる時はやっぱり 気合い入ってるんですよ。

こう 2四歩同飛車と行ったら何で悪いのかと言ったら一つはここ最近の話なんですね。 2四歩 同歩同飛車に対して1三角では後手が思わしい感じにならないので。 同角成は3二飛車成と金を取られてしまうということでだましてるようでだまされちゃってますね。 2二角成 同金同飛車成で最後 飛車が成れるからいいということになるんですけど。 そうするとこういうふうに飛車が出て歩を打って引いた時に7六の歩を後手4六角。 豊島さんの2七飛車と引いた手がまあ…。 5五角に対して2七飛車と引いたんですね。

後手 3七桂馬。 まあ後手としても打つのをためらうだろうということ…これが2七飛車の狙いだということになるわけですね。 2七飛車引いたところで羽生九段 結構考えてたじゃないですか。 羽生九段残り1分です。 一つは次に何か手番が回ってきた時に2二飛車成と成り同金 4二銀。 で まあかといっておとなしい歩の受け方飛車先ね銀取りを防ぐのにこうやったとしても何か歩を打たれたり。 羽生九段持ち時間を使い切りましたのでこれより一手30秒未満でお願いします。

5八金だと4七に上がった瞬間に2六歩とたたかれるので先手7八玉。 後手は2筋の歩は受けないんですか。 後手2三歩。 先手はもう少し囲うんですか。 豊島九段残り1分です。 後手としてはですね角をどっち行くかによっていろいろ対応決まってくるんですけど。 で まあこの角を うまく働かせないようにすれば先手は良くなるという感じなんですけど。 後手6四角。 先手6八金。 先手5六歩。 後手4二玉。 先手 5七金右。 先手は この気持ち悪いとこを突いてみたくなるわけですね。

ってことはやっぱり豊島九段はチャンスがあると見てるんだと思いますよ。 一手で二手目も攻めることができます。 羽生九段はその二手をどう迎えるかということになりますが一手目が こう。 二手目はどこでしょう。 ただ豊島さんはチャンスがあれば攻めたいと思っているでしょうから。 先手 5五歩。 同銀で取りますと 一つ考えられるのは5六歩と打ってここ。 6六歩同歩ならば6五歩。 壁になったところでもう一回こうとかってやってくるとまあ 先手が気持ちよく攻めることができるということで。

羽生九段4回目の考慮時間に入りました。 羽生九段 残り6分となりました。 まあ あの~ こういったところでねごちゃごちゃっとした手をやるのが羽生九段の長所でもあります。 対局者と同じ持ち時間で同じ決断をするか違う決断をするか。 こういったところでまあ 特に考慮時間を使ったところってやっぱりプロが考えるべきところでもあるんですね。 この時に将棋のね形勢判断で言うと駒の損得の他にも駒の働きとか手番とか囲いとかいろんな要素があるんですけど。 角金交換なんだけど。

豊島九段1回目の考慮時間に入りました。 はい ここで考慮時間 使われましたね。 豊島九段は まあ序盤はね飛ばして指すんですけど。 豊島さんの実績を思えばもう 何回出ててもなんていうふうに思いがちですが。 やっぱり ここも豊島さんが時間使いましたよね。 まあとりあえず9五歩と突けば豊島玉が狭くなります。 羽生九段6回目の考慮時間に入りました。 羽生九段残り4分となりました。 少し多く時間使われてますね。

だけど これを我慢しておくのが一番有効なんだということを実践してますね。 で 羽生九段の手番なんですけど。 それからこう出てきてもこういう手をやっておけば豊島九段の側としてはこういう手が来る前に何か手を攻めていきたいんですね。 まあ 結構豊島さん丁寧に…待っていたいなというところでしょうかね。 後手8二飛車。 これ 辛抱続けられる人ってのはすごいですね。 豊島九段は すごく安定感ありますよね。 5四金ならば6三桂成とじっと成っておくんでしょうか。 同飛車 7二角とかね。

同飛車ならば角を打つという。 ここに打てば飛車金両取りですから。 同飛車 角という手があります。 実際は豊島さんは5五桂と打ちました。 この駒は本来飛車と連動するここ…よくてここら辺にいるんですけど。 豊島九段6回目の考慮時間にまあ 先ほどから見ると 考慮時間の使った回数の差というのは縮んできたという感じがします。 そういうのはもう何か予定してて途中まで落ち着いてるんですけど意外な一手とか予想外に強気に出られた時に対応を誤る。

先手2六飛車。 2六飛車が来ました。 2六飛車でした。 ちなみに3七これも飛車取りですけど実際に竜が作れれば逆転できそうなんですか。 角も成桂も飛車も。 これは まあ飛車の様子を見たんですね。 飛車で 本当にあなた取るの?って。 羽生九段9回目の考慮時間に入りました。 じゃあ金を打った時にこれをなんとかとがめる手段がないかということを5四飛車取る前から考えてるわけです。 まあ ただ3六飛車が全部つながってますので。 後手 5四同じく飛車。 5四同飛車と取りましたはい。

で これがねどういう手かっていうと飛車取りなんですけどどっち銀を取っても歩を取ってもこう回れば飛車が成れる。 じゃあ その…分かりました3六飛車が悪い手だっていうか良くない手だってのは十分分かりましたじゃあここに来たらどうなんですかって話になるんですけれど。 先手 2五飛車。 2五飛車と逃げましたね。 ここで2五飛車は。 後手8四飛車。 飛車取りではありませんので先手5三成桂。 同金2三飛車成とまで行けば成功ということですね。 4三成桂 同金2三飛車成の攻めを角を動かすことによってまあ 受けたんですけど。

8四飛車のとこで 何かなかったかということになるかもしれません。 後手4四飛車。 飛車の横利きを遮断されて飛車が敵陣に侵入する道を断たれると多分勝ちがないと判断したんですね。 先手 2八飛車。 その時に飛車を侵入させないという手が必要なんですね。 4六飛車と出られないようにですね。 そうなんですそれがね4六飛車出られちゃうとやっぱりちょっと攻め合いではきつく…また逆転してしまうと思います。 で 飛車を取る手を見せて6六の方を取って同銀に5四飛車と回ると結構飛車の侵入もう一回チャンスがあるんですけど。

なぜかというと羽生玉の終わりが見えません。 これは 結構そうしたいっていうのは分かってるんですけどじゃあ具体的に何を1二歩 同香1三歩 同香とやってから2二金とやったとすると1三玉という逃げる手段がご覧のとおり豊島陣もなかなか攻めの取っかかり…手がかりというものがありませんので。 やはり何かの時にね2筋 1筋と逃げていくのが羽生玉の強みというか柔軟さでしたから。 それがなくなる…一瞬でもなくなるのは後手にとっては大変嫌な形ですね。 先手3一金左。 後手4六角成。 豊島九段最後の考慮時間に入りました。

先手6七銀。 銀1枚では現状 羽生玉に詰みはないです。 後手2八飛車。 ここにきてあの~形勢が後手の65%まできましたね。 先手5八桂馬。 豊島九段は少し焦った手つきで…。 今 5八桂馬と。 まあ 現状こう…羽生玉が詰めろなのかどうかが よく分からないんですよね。 6八桂だと5七銀で詰めろなので。 後手 5八同じく銀不成。 先手1八香車。 現状は 後手玉に詰みはなかったということなんですね。 6七銀成同玉4五馬っていうのはもう…嫌なんでそれをとりあえず角を取ることによって…。 後手6七銀不成。

で 現状羽生玉は詰めろかかってて2一金2一玉と2一の金を取っても詰みがあるので受けがないんですよね。 羽生玉は受けがありません。 6三桂にも5四 6四玉が逃げると王手がかかりにくい状況が続くわけですね。 まで 165手をもちまして豊島九段の勝ちとなりました。 6三玉とした局面で投了となりまして豊島九段の勝ちとなりました。 対する羽生玉は2二金以下の簡単な詰み筋に入ってます。 これも2二銀 同飛車同金 同玉3三角からまあ 簡単な詰みですので受けがないという状況です。