第72回 NHK杯テレビ将棋トーナメント 1回戦第14局 丸山九段×横山七段

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この番組のまとめ

今日は Bブロックから 1回戦第14局そうですね あの~ 横山七段は非常に研究熱心で居飛車の本格的な将棋だと思います。 丸山九段のことを角換わりのスペシャリストで中盤の攻めと受けのバランスが優れているということをおっしゃってましたね。 まあ 本当に丸山九段は攻めてよし受けてよしという将棋でそうですね まあ角換わりのスペシャリストですけれどもまあ そこに対して対策を用意していって横山さんの方がそうですね 研究をしてきたというようなところがうかがえるインタビューだったと思います。 先手横山七段2六歩。

同歩だと4五桂と跳ねて銀が どこかに逃げて2四歩から飛車先を交換…交換だけではもう終わらせずに何か 一気に潰しに行くような感じで今期のNHK杯戦はAIの形勢判断に加えて3通りの予想手が左上に表示されています。 まあ その普通の通常の角換わりの時も結構 その端の まず交換を1六歩1四歩の交換を入れてからその桂馬を3七に跳ねておいて場合によってはその3五歩から4五桂みたいな攻め筋を見せるっていうのはまあ 流行というか結構よくある筋なのでそれを その一手損角換わりに応用して使っているのかなと思うんですけれども。

3五銀と飛車取りに打って飛車が逃げたら また…。 う~ん また4六銀とか出る手もありますしまあそうですね そこに厚みを作れると後手としても少し うれしい展開なのでそうですね先手 同飛車と取った時に何があるのかというところですかね。 そうですね4六飛車以外だと4五に成られますので3五飛車では3四歩と一回飛車を追ってからまた 4五に成れますので。 そうですね4六に飛車回って角を成らせないようにして3五銀とか5五銀と打たれるとまあ 馬は作られてはしまうんですけどまあ 一回銀を使わせるのが大きいかなと思います。

非公式戦の3人チームの団体戦で豊島九段は 丸山九段を指名なさいましたね。 先ほども 控え室でお会いになった時に今日 解説を務めますということを豊島九段が おっしゃった時にそうですね 団体戦の時も対局も…指しながらなんですけどまあ… 本当に その多く迎えていると思うんですがここでも飛車取りで飛車の逃げ場所がたくさんありますね。 4六角成とされたあとで5六馬みたいな時に飛車に当たってきてしまうのでその手をどのくらい評価するかっていうところですかね。

まあ 丸山九段の方が一貫して こう先手を焦らせるような手を続けていて…う~ん まあ形勢はまあ でも3九歩で辛抱してその 簡単には悪くならないようにという手ですね。 う~んいや まあそうですね先手からこう 4五角と打って例えばまあ こう3六銀とかだと7一銀みたいな感じで 技が決まりますし飛車成り込みみたいな筋もあるのでまあ 成立してるかは結構 微妙なんですけどまあ そういう手を先受けしたっていうことですかね。 丸山九段2回目の考慮時間に入りました。

そうなんですよね 一手損でもその 何か飛車を4二辺りに振っていくような戦い方をされることもありますし本局みたいに8三歩型のまま居飛車で戦われたりとか玉の囲い方もそうですねその居玉 右玉で本譜のような4二玉型ってあったりとかそうですねさまざまなバリエーションがありますね。 なかなかそうしますとこう棋士の この研究熱心な方が多い中で一つの戦法を指し続けるというのはすごく難しいことだと思うんですがそういう中でも丸山九段本当に少しずつの工夫毎回 こう同じ局面がないようにっていうような。

1一歩成はやはり後手としては許してはいけない。 1四銀だと3一角成同玉で3二金という筋でいきなり詰んでしまうので。 2一金同と1四銀みたいなのは3一角成で何か だいぶ攻めがまあまだ後手玉がすぐに寄るという感じではないですけどまあ だいぶこの辺りを切り崩せたかなという感じでまあ あとは4五歩からその銀を持って7一銀というような形で挟撃できれば寄せきれそうかなという感じですかね。

先手玉も結構薄いので。 う~ん 何か普通に攻め合うと先手が 一手勝ちそうなイメージなので。 先手玉が何か まあ薄いのは薄いんですけど意外とコンパクトでまあしっかりしてるとも言えるので。 そうですねあと まあやっぱり その後手の8二の飛車は全然 攻めに働いてないですし2八馬も何か 寄せに参加するっていうビジョンがなかなか見えてこないので。 もう 後手玉はこう ほぼ1三角って打たれますと詰めろになってますよね。 まあ 後手の主張は結構駒得してることで桂と銀がそうですね後手の方が多いので。

しかしおっしゃってたようにやはり3三玉ではないとなかなか この形勢判断のバランスが保てないということで今 先手の方にAIの形勢判断傾いています。 う~ん確かにこれが銀取ったあとにまた 7一に 銀を引っ掛けてきてで 何か飛車を取ってこられるので挟撃にしつつ飛車を詰ましてこられるので何か 波状攻撃になってくるのでそれが かなりきついんですよね。 7一銀に7二飛車8二金と進んでう~ん。 これで 7二飛車かまあ 9二飛車ですか。 7二飛車ですと…。

あっ でも9二飛車と寄りました。 いや さっき 何かこの2二飛車も気付いてなくても金を打つかなと思ってたぐらいなので。 なおさら飛車を取って2二飛車で王手馬取りを。 2二飛車と王手するような手とか。 そうか これ飛車を取ったところで2二飛車が王手馬取りになるので焦って逃げる必要もないということですか。 確かに2二飛車 一本打っておいて飛車を取られても馬が取れるという状況にしておくのもありますかね。 あ~4六飛車から2六飛車で持ち駒の飛車だけではなくて盤上にいる飛車を敵陣にということですか。

先手2二飛車。 2二飛車でした。 しかし4一馬は今までのお話とちょっと違ったハイリスクというか。 しかし それは少し リスクがあるということで手堅く横山七段は8二銀成と指しました。 7二飛車成には5四玉と。 ただいかんせん先手も攻め駒が多いですし玉形が 結構こういう時プレッシャーかかりますよね。 そうですね7二飛車成という手も候補に挙がってたんですけどこっちに角を打って7四に逃げさせた方がまあ 狭い方に追っていってるので基本に忠実というか間違えにくい寄せ方という感じがしますね。

2五飛車成ですね。 先手2五飛車成。 先手6八香車。 丸山九段 最後の考慮時間に入りました。 ここで 丸山九段が持ち時間全て使い切りまして30秒将棋となります。 そうですね まあ ちょっと玉を 上に泳ぎだしていってまあ先手としても焦る展開というところまではそうですね後手も行ったんですけどちょっとやはり これ以上粘る手が横山七段の勝ちとなりました。 6九桂成としても同馬とすればまあ寄らないですしまあ こう取った場合はえっと こう4五竜とやってそれを取ってしまって6六に打てばやはり 詰みになりますので。