小学生相手にアニキとか笑える。 レイクタウンでぶらぶらしてたこいつと遊んでやってさ。 また明日~!あ~斉藤うぜぇ!よし!山内摩耶さんあなたが4年3組の稲作係ってことだね。 斉藤さん?あっ摩耶さん。 もうねホントびっくりしたの!いきなり「摩耶さん」とか呼ばれて!はぁ?斉藤さん。 何やこれか?これな昨日俺のアニキに貰てん!ええやろ!えっ?学校帰りは買い食い禁止だよ。
いやいや…!お母さんもすごいですよ~!昨日家に来たんです磨沙夜くん。 柄の良くない高校生達ともつるんでるらしいし。 ヨガはインナーマッスルが鍛えられるし。 あっそうだこの前は潤一がお邪魔しました。 あの!それなんですけど6年生の磨沙夜くんって子も一緒だったんです。 聞いた潤一も「アニキ」って呼んでるって。 ご両親の評判も芳しくないですし高校生と遊んでるってうわさもあるんです。 私も拓海にちゃんと注意しようと思ってるんで。 ほらええからなっ?秘密基地だねまるで。 ただいま!拓海今日はほら…ダメでしょ。
磨沙夜くん。 もう磨沙夜くんと絶対付き合わないで。 で磨沙夜くん貸してくれたのはありがとうだけど学校ではダメでしょ。 磨沙夜くんは?宿題あるなら見てあげるよ?はぁ?「見てあげる」って?で休み時間になるたびに安西磨沙夜が毎日4年3組に遊びに来て横暴に振る舞うって。 でねでねでね昨日斉藤さん家に磨沙夜くんが来てたって。 磨沙夜くんがうちのクラスに入り浸ってて皆さん困ってるんです。
磨沙夜くんのことをきちんとお話ししたの。 ちょっとお話しさせてもらいたいんですけどおたくの磨沙夜くんうちのクラスにやって来てはそのいろいろと問題を起こしていまして。 どうしたんですか?あのねこちら安西磨沙夜くんのお母さん。 やかましいわどいつもこいつも!え~私?小杉先生磨沙夜くんはあの人の子供なんですよ?4年3組からしっかり遠ざけてもらわないと。 磨沙夜くんを遠ざける?おかしいでしょ。
ちょっと…ちょっとすいません!拓海く~ん!斉藤さん!だって…え~暇だっていうからさ手があったほうがいいでしょ?働くもんね磨沙夜。 やっぱり磨沙夜くん困ります!ひどいですよ大体私が拓海と磨沙夜くん遊ばせたくないの知ってますよね?なのに…なのに!悪いけど私は磨沙夜をいい子だと思ってるから。 私達の子供があんなふうになったらどうするの?もう帰るわ!アニキ達に遊んでもらうからもうええわえっ磨沙夜!待ちなさい!じゃあ誰が磨沙夜を守ってやるんですか?私達とは住む世界が違うのよ!お前ボールになれんなら遊んでやるよ。
潤一大丈夫?うん大丈夫。 斉藤さん。 疫病神です斉藤さん。 斉藤さんはねただのわがままなのよ。 あっアニキ!昨日のケガ大丈夫?金も持ってるしホンマにただのゲームや。 え~!万引ですか拓海!潤一!あんたさお金払わずに持って行くって泥棒だろ!本当に申し訳ありませんでした。 先生斉藤全子さんに今後全ての学校行事から手を引いていただきたいんです。 私は斉藤さんにも参加してほしいと思ってます。 大丈夫なの?あんなこと言って。 でも昨日の磨沙夜くんの言葉を聞いて自分の間違いに気づいたんです。