緊急出動!逃走車を追え!交通警察 真夏の大捜査線

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白バイ隊のエースは、屈指のドライビングテクニックを持っていた。 警視庁第9方面交通機動隊、高橋秀幸巡査部長29歳。 高橋は、前方を行く乗用車をマークした。 あきれたことにドライバーは、高橋が指摘したスピードを否定しじゃあこちらで書類書いてもいいですか?いいよ。

赤信号直進します。 日本列島を熱波が襲った20あなたは、交通事故に遭った経験があるだろうか。 女性署長、毎朝8時、河原崎は白い愛車で、いつもの取締り場所に向かう。 自転車といえども、信号無視は見逃せない。 信号見間違えちゃだめだよ。 その自転車は、赤信号にもかかわらず、車道の信号見ちゃだめですよ。 信号無視で。 またもや、河原崎が動いた。 信号無視ですよね。 記録的な猛暑に耐えて、河原崎は神経を研ぎ澄ませ続けた。 うだるような暑さの中で、河原崎が後を追う。 分かる?信号無視の取締りね。

自転車の運転手さん、非常帯、入ってください、非常帯。 運転手さん、ここ、自転車は入れないんですけど、標識気付きませんでした?入っちゃだめなの?すみません、これだったら。 住宅街の小さな交差点で、一時停止を無視した乗用車と自転車の接触。 河原崎巡査は、そんな危険性をはらむ特殊な自転車の増加を懸念していた。 何もかも焼き尽くすような日ざしの下で、だが、競技などに使われるピスト自転車の後輪には、ブレーキがなかった。 公道を走ることが禁じられたピスト自転車を追って、懸命にペダルを踏んだ。 制動装置不良自転車運転。

現場は仙台管理室、高速仙台。 人身交通事故、東北自動車道。 真新しい事故車両のタイヤ痕。 命の危険に直結する高速道路での事故。 一般道であれ、高速道路であれ、制限速度を守れない者に、ハンドルを握る資格などないのだ。 実況見分用、検視用、微物採取用、それから路面検索用が主力ですね。 ジュラルミンケースに収められていたのは、現場で活躍する特殊な機器。 人間の目では折り目くらいしか確認できないが、赤外線カメラで撮影すると、タイヤの跡が鮮明に現れる。 被疑車両はこの型番のタイヤを履いているに違いない。

そうすると、被疑車両の痕跡が洗い流され、被疑者が姿を消してしまうこともある。 みずから通報してきた2台目の被疑車両が映っていた。 ドライブレコーダーは、なんと被害者らしき人影を記録していた。 ひき逃げ捜査班は、ドライブレコーダーの映像に色めきたった。 そこには、通報してきた2台目の被疑車両が映っている。 合わせて被害者の着衣から出ましたタイヤ痕、これについても、捜査というものを同時進行でやっていきますので、よろしくお願いします。 ついに、あるタクシー会社で被疑車両を発見。

そういったのを発見して、職務質問によって、徹底的に捕まえることで、県民の要望に応えられる、つまりひいては、職務質問のプロ集団ということになるんだと思います。 隊員たちが熱心に取り組んでいるのは、薬物中毒者の撲滅。 その人物は、捜査線上にも名前が挙がっている薬物常習者の一人。 職務質問のプロが確認したのは。 隊員は所轄の警察署まで同行行きますよね、じゃけん行きましょう。 だが隊員は、この先、相手がどう出るか、先刻承知。 神奈川県警第2交通機動隊。

違反者の行動パターンを知り抜いた巡査部長は、緻密なデータに基づいて、パトロールへ向かう。 午後遅く、覆面パトカーで目指したのは、県道71号、秦野インターチェンジに続く一本道。 秦野でみんな降りたくなるから、分かる?高速の渋滞を嫌うドライバーは、信号の少ない県道71号を利用するという。 日中のパトロールを終えると、あのノートに取締りの場所と時刻、違反の理由を書き記した。 神経をすり減らす隊員たちが、お子さん2人目を産んだ奥さんからの恐妻弁当ですか?愛妻弁当だよ。

赤信号にもかかわらず、そのワンボックスカーは平然と直進。 一瞬の気の緩みが加害者を生み、県警本部から出発したのは、交通指導課の捜査員たちだ。 被害者を置き去りにして走り去った車がいる。 被害者はすでに救急搬送されていた。 被害者の自転車は、後輪を大きくゆがませている。 夜釣りを楽しんだ帰り道に、無慈悲な運命が待ち受けていることなど、被害者は知るよしもなかっただろう。 闇に包まれた国道で、車は自転車をはね、被害者を置き去りにして逃走している。

塗膜片の色を考え合わせると、被疑車両の姿が見えてくる。 防犯カメラが逃げたワンボックスカーの姿を記録しているかもしれない。 防犯カメラはひき逃げ事件の被疑車両をとらえているか。 猛スピードで1台のワンボックスカーが走り抜けたのは、まさに事件発生とおぼしき時間帯だった。 ですから、これが被疑車両の車であろうというのは、ほぼ言い切れる。 このワンボックスカーは、明らかに左側のライトカバーが破損していた。 被疑車両が置かれているという倉庫に急行した。 翌日、ワンボックスカーは所轄署へと運び込まれた。

このドライバーも強気だった。 信号無視の状態にあるけん、これは交通違反に間違いない。 ドライバーはあっけなく違反を認めた。 恐らくドライバーは、キツネにつままれたような思いに違いない。 一体なぜ、津山には、津山警部補には、もう一つの顔がある。 いちいち止めるな、もっと悪い人捕まえろ!厳しい取締りの背景には、津山自身の痛切な記憶があった。 8年前、同僚を車の交通事故で失った。 人生の明暗を分けかねない交通事故。 ベテランドライバーさんだから。

広島県警交通機動隊。 屈強な男性隊員にも、決して引けを取らない強みが、彼女にはある。 今や、その運転技術は、教官の折り紙付き。 路面電車も行き交う広島市内。 豊田が注意を払ったのは、並走し、一瞬、視線を走らせた。 整備不良は事故を招きかねない。 男性隊員には勲章の日焼けだが、女子にとってはお呼びじゃないのだ。 ひとたび白バイに乗務すれば、豊田の横顔は一変する。 燃えるような熱風が吹き付ける広島で、豊田巡査長は、その違反を見逃さなかった。