NNNドキュメント’14「反骨のドキュメンタリスト 大島渚『忘れられた皇軍』」

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この番組のまとめ

私達が18度目の終戦記念日をもうあまり深い感慨もなく迎えようとしていたある暑い日この人達日本軍在日韓国人傷痍軍人会の人々は集まったこのように傷ついた体と心を抱えて過酷な戦後18年を生き永らえて来た日本軍韓国人「忘れられた皇軍」の行進ここに始まる♪~勝ってくるぞと勇ましく♪~誓って故郷を出たからは♪~手柄立てずに死なりょうか♪~土も草木も火と燃える♪~果てなき曠野踏み分けて戦後18年この人達は働くに職なく外国人として日本の社会補償制度を十分に受けられず街頭募金をほとんど唯一の生計として日本の片隅に生き延びて

街の音にかき消される演説♪~あああの顔で♪~遠い雲間にまた浮かぶ口論が始まる心配していた通りだいつもこうなのだ日本軍在日韓国人傷痍軍人会の人々が口論している仲間にしかぶつけることのできないやり場のない怒りこれは醜いか?おかしいか?眼のない眼からも涙がこぼれる仲間はかつて19人だった徐洛源には今きっと生きている人間より死んでしまった人間のほうに自分は近いと思えるのではないだろうか徐洛源の妻半田光与その妹良江その青春は2人の失明者の世話にささげられている希望とは何かこの人たちは軍人恩給を求め補償を待ち望んでい

だからそういう最初そういう怒りみたいな悲しみみたいなのがもう最初から自分の中にはあって自分がきっとそういう映画監督にでもなったら大島監督は黒いネクタイ腕に喪章を巻いて法廷に入った原告らの請求はいずれも棄却する国家や時代に対して常に怒りをあらわにしていた大島その一方で権力によって運命をねじ曲げられた人々にはそこに刻まれていたのは監督の座右の銘晩秋だというのに枝垂れ桜が小さな花をつけていたジャーナリスト田原総一朗大島監督と同時代を生きテレビを共につくり上げて来た非常にね鮮烈な番組だったね。