慰謝料を請求されてまして… 浮気をしたのは 妻の詩織です。 烏丸恵子は 袴田先生の元恋人よ。 結婚したら 私の望みは何でも 叶えてくれるんじゃなかったの?幸せにしてくれるんじゃ なかったの?その女に慰謝料支払ったせいで私は何ひとつ満足な生活を 送れなかった!こんな事なら あなたと 結婚なんかするんじゃなかった!それなのに何も感じなかった?浮気をした人がどれほどの罰を背負う事になるか わかんなかったの?それなのに 私の知る限りあなたは一度だって 義人さんに謝罪してない!過去から学ぼうとしない あなたは…。
詳しい話を聞きたいので義人さんと詩織さんを 呼んでいただけますか?はい! 私に対して慰謝料請求だと!?ええ。 助言というのは?これは私の推測ですが 本条隆司さんと奥さんの やよいさんの夫婦関係は 詩織さんと出会う前から破綻していた。 その時に 隆司さんが 会社の顧問弁護士である烏丸弁護士に相談した。 ただ 一切 反省せず 自ら支払うべき慰謝料を 全てどうすればいいんですか?一番 大事なのは 本条夫妻の夫婦関係がいいんですか?ええ。
具体的に どうして 離婚される事になったんですか?ご主人の浮気が 原因らしいわよ~。 それが烏丸弁護士なんですよ。 こちらに 私という弁護士がいる以上向こうの弁護士が 私の同席や了解なく相手方本人と接触することは 禁じられています。 破った場合 弁護士会から 懲戒を受けることになっています。 そちらから慰謝料請求の 承諾が頂けないのでこちらも訴訟提起して 裁判で争うことにしました。 すでに そちらの依頼人である 義人さんから隆司さんへ 訴訟提起が行われています。
裁判が併合された場合って どうなるわけ?今回の場合は義人さんから 隆司さんに対する慰謝料請求が 第一事件になります。 なので義人さん達が第一事件原告隆司さん達が 第一事件被告になります。 やよいさんから詩織さんへの慰謝料請求が 第二事件ってことね?ええ。 なので 不貞行為の当時 本条夫妻の婚姻関係が破綻していたかどうかが 争点となります。 あなたが お店で見たカップルは あちらにいる詩織さんそちらの隆司さんの お2人で間違いありませんね?はい。
袴田先生 大丈夫でしょうか?代理人。 アッハハ…何を根拠に おっしゃってるんでしょうか?隆司さんの不貞行為は 今回が初めてではありません。 夫婦関係は とっくに 破綻していたんです!裁判長。 代理人は 今の発言の根拠を 明確にして下さい。 ただ…隆司さんの過去の不貞行為を 明らかにする証人がいます。 やよいさんと ご主人の 夫婦関係が破綻していることを立証するために必要です。
お前のせいで慰謝料を取る事は できなくなったんだぞ!これで離婚した後の生活も 苦しくなるだろうな。 やよいさんは慰謝料を取れます。 あなたには やよいさんが 不貞行為によって受けた精神的損害の対価を 支払う義務があります。 そして 離婚に対する慰謝料も。 お前に慰謝料なんか 払わないからな。 慰謝料を支払う必要が なくなりました。 義人さんの隆司さんに対する 慰謝料請求も認められるでしょう。 それに加えて 詩織さんに対する仮差押と袴田先生 この度は 本当にありがとうございました。