じゃあ お母さんは 今もアメリカに？ああ お陰で日本に戻ってからは 僕はホテルで１人暮らしさ。 赤女事件の話を 直接話したくて僕が兄貴に無理矢理 約束させたんだからさ！♪～な～に？今の感じ悪い オッサン連中。 このホテルに カンヅメになってる小説家の原稿を待ってるらしいよ。 あっ！？いわゆる 世間で言う恋愛小説家だよ。 ん？うちらも何か ルームサービスとらない？さっきの小説家みたいにさ！それって 先生が去年雇った 助手の女のおかげだろ？ああ 水無月千秋！ 今日も先生の部屋の真下に 部屋をとってるらしいよ。
ちょ ちょっとお客様！？お客様 大丈夫ですか！？お客様！？あっ ちょっと！待ってよ 蘭！お客様 お客様！大丈夫ですか？水無月様！？水無月様！？ 《絞められて抵抗した時の な なんなんだ 君たち！？ああ 先生！ここに いらしたんですか！ちょっとタバコを買いに 出るだけって言ったのに。 え？水無月君って先生の助手の？殺害されたんだ。 遺体に触ってもいないのに それを見ぬけるなんて恋愛小説家から ミステリー作家に鞍替えした方が いいんじゃないのか？どうなんですか？こ 来なかったんだ。
みっ ３つも 原稿を抱えていたんですか？ええ 締め切りが バッティングしてしまってねで 一番多く食べた編集者の順に原稿を仕上げようと思ったんだ。 食べ終わって 先生の部屋を出た後はまたエレベーター前の先生の部屋のドアが見える場所で 待っていましたが先生が部屋から出られたのは原稿が仕上がって 担当編集に渡す時だけで…。 ５時半過ぎに ラストページ以外の原稿をプリントアウトして 彼に渡してタバコを買いに出たってわけだ。