厄介君今日子さんのタイプじゃないから。
つまりあなたは宇奈木さんの理不尽な態度に腹を立て部屋に押し入った。 もみ合ううちに宇奈木さんをバスタブに突き飛ばしドライヤーのスイッチを入れ放り込む！待ってください。 厄介君も今日子さんって呼べば…。 鯨井さんは２時半頃から今日子さんとお茶を飲んでいたと証言。 ウソ？掟上今日子という忘却探偵を知っていたあなたは本当は会ったこともないのに私と一緒にいたと言い張りアリバイづくりに利用した。 小説家須永昼兵衛好きだろ？まさかそれも探偵プロフィルに書いてある？俺も須永ファンだからその話で盛り上がった。
しかしだもしも鯨井さんが犯人で今日子さんがまた推理の途中で睡眠薬を飲まされたりしたら…。 あぁ！待って！くれぐれも出された飲み物は飲まないでください！はい？また睡眠薬でも入ってたら推理を全部忘れちゃってイチからやり直しです！それだけならまだしも２人きりで眠らされてしまったらいくらなんでも無防備過ぎます！とにかく飲み物には注意！あっ…。 おっ！おぉ！本から教訓を得ようとか学ぼうとか人生に生かそうとかこれ鯨井さんの愛読書なんですよね？この本がアリバイ証明になるっていうのは？正確に言うとこちらの本です。
バスルームに殺害のための時限装置を仕掛け１度外に出てアリバイをつくり戻って時限装置を撤去した。 それがシンプルな時限装置。 これならその場にいなくてもバスタブの中の宇奈木さんを感電死させることができる。 宇奈木さんの体内から睡眠薬は検出されていない。 時限装置としてではなく他殺に見せ掛けるためのトリックだったんです。 鯨井さんを呼び出し第一発見者となり蛇口の水を止めるよう依頼した。 アリバイをつくっておくようにというのも宇奈木さんの指示でしょう。