そう!美しき忘却探偵掟上今日子。
須永先生のファンで須永フェスタに参加したいと強引にねじ込んで来たそうですよ職権乱用で。 須永先生ご自身は来ないと言っておきながら4番目のヒントを携えて現れた!本人が?はい!それはどうだろう?先生は昨夜から東京に泊まってて今日も来られないって聞いてますし。 まだまだ!次!2人とも真っ先にここへ来たってことはこの部屋に隠されてる可能性が高いってことですか?はっ?はっ?あぁ~!これを見ろ〜!須永先生のデビュー作『水底の殺人』の初版本だぞ~!え~!はあ…。
現に私はここに並んだ須永先生の著作のうち3分の2程度しか読んでいません。 須永先生の本もなかった。 だが隠し場所はここだ黄色い洗面所。 須永先生が45年かけて書いた全著作99冊がここにある。 その怪盗ブルー最新作が先月出版されたばかりのこの『連投グリーン』!グリーンから青色を盗むと?黄色?そう!緑から青を引くと黄色!黄色が手掛かりだ。 そう思って捜してみると壁一面が黄色い洗面所があった。
これ何ですか?俺の推理を聞け!遠浅さんは須永先生の全著作を読んでますよね?当然だ。 今日子さんダメです!寝たらどうするんですかちょっとちょっとだけ…!はぁ~!ここで須永先生が!やめてくださいますます危ないファンです。 うわっ!カッコいいな!須永先生何聴くんだろ?オペラがお好きだったかと。 須永先生って死んだんですか?えっ?死んだ何でそんな!ここに。
今日子さんウソには敏感だから今日子さんの前ではウソだけは言わないよう何とかかわしてるんですけど。 でももしバレたとしても今日子さんは明日になれば忘れてしまう。 いつも身を張って探偵であり続けようとする今日子さんのせっかくの休日。 小説家の須永昼兵衛さん…。 おわ~!そこに!水素と水とアルゴンと窒素と二酸化炭素とヘリウムと酸素の固まりがハァ!要するに空気があると?何もないってことじゃねえか。 だってニュース見てびっくりして!須永先生が…。
須永先生のこと今日のどこから気付いてました?どなたかいらっしゃいませんか?どうしましょうニチニチテレビの者ですこのたびは誠にご愁傷さまでしたあちらのほうに会場が用意してあるようなないようなそんな雰囲気なのでどうぞ皆さんご一緒にハハハ…テレビを見て初めて。 惜しむらくは須永先生の新作原稿を読めなかったことです。