絆井法郎喫茶店兼探偵斡旋所兼アパルトマンであるこのサンドグラスのオーナー僕は先週かつて頼りにしていた探偵に会いに行った探偵の工藤さん彼がそば打ちに目覚め引退したせいで僕は頼りの探偵を失い忘却探偵掟上今日子さんと出会った今思えばあの不運は幸運だったおぉ~!で?何が聞きたいって?サンドグラスの法郎さんのことです。
例えば食品会社の社長とスポーツメーカーの社長の縁を結ぶことで新しいプロジェクトが生まれるんじゃないか。 それでこの暗号は?あぁ…書いたのは副社長の縁淵という男です。 人と人との関係でしょうか?ご依頼は縁淵さんを殺した犯人を捜すことですか?えっ?まるでダイイングメッセージです。 ではご依頼は縁淵さんの行方を捜すことですか?この暗号に居場所が隠されている。 縁淵が見つからない以上自力でこの暗号を解かなければならない。
《もしサンドグラスに4人しか住んでいないとしたら《部屋を借りているのは実質《あの規模の建物なら《探偵の仲介手数料と喫茶店のわずかな収入だけで法郎さんって何者なんでしょう?あ~そういえばイトウだかイトイだかっつうあっ。 サンドグラスのこと少しなら知ってるって。 まずは暗号文自体に意味がない場合。
逆なんですか?サンドグラスに初めにいたのは法郎さんじゃなく今日子さん。 今日子さんがもともとここに住んでてその後に法郎さんが来てオーナーになり探偵斡旋所をつくった。 確かに俺の知っている今日子も推理が得意だった。 同じ今日子かどうか確信が持てなかった。 助けてやるからその代わりに何も聞かず何もかかわらずサンドグラスのオーナーをやれって。 そうなの?報告っていっても私書箱に報告書を送るだけの一方通行で…向こうが読んでたかどうかも。