え？え…ちょっと利太！利太がヒーローの物語だとしてあたし以上にそのヒロインにふさわしいコっていないもんどうしてかって？幼なじみだよ利太のこと誰よりそばでず～っと見守って来たんだよ？そうあの日からずっと…なぁお前ん家の母ちゃん家出したってマジ？違ぇよカケオチだよカケオチすっげぇ！ドラマみたいじゃん！お母さん！カ～ケオチ！カ〜ケオチ！おっ怒った？怒ってる？うっ！うわ～っ！キレた！キレた！やめねえか利太！ほっときなあんなヤツらダチでも何でもねえ何でこんな熱くなってるかっていうとちょうどその頃『ごくせん』のヤンク
フッハハハ…アッハハハ…！アッハハハ！アッハハハ！うっ！顔大丈夫？う～…。 だって松崎さん寺坂君のこと好きでしょ？小さい頃からずっと一緒だったんだもんね。 今まで通りに…ねっ？今まで通りって？それでもし寺坂君が松崎さんのとこ行っちゃっても恨んだりしないから。 いや…ねぇちょっと待って！大丈夫か？大丈夫大丈夫！《あたしがあの時安達さんみたいに動いてたらあたしには利太しかいないのになぁ…。 利太以外はエキストラといいますかどの殿方もこうぼや～ってぼやけてて…。
はとりちゃんは寺坂君が好きっていうより１０年間思い続けてる自分が好きなんだね。 寺坂君って分かりやすいね。 フフフ…分っかりやすっ！《あの利太が妬いてくれたからあの…私の勘違いだった？トイレで聞いた寺坂君への気持ち。 寺坂君を傷つけるのは何か違うよ。 だって…利太の腕の中ではい？夏休みの間寺坂君と一緒にいてくれない？恋は捨てるんじゃなかったんかい。 利太奪還大作戦を考えるのだ！休みだしどっか出掛けたら？やっぱ遊びまくり作戦か。
私にその気がないって分かっててもそうだよ見る目ないオバサン！弘光君はカッコいいんだからね！弘光君が優しくて気配り上手で唇プルプルだからって調子乗っちゃって！そうやっていつまでも自分の所有物ですみたいな顔して独占欲だけ出してお前利太か弘光君フッたこと絶対後悔するからねオバサン！だから自信持っていいんだからね弘光君！フフフ…ヤバいねはとりちゃん。 それって残酷じゃない？あれ？弘光君は？知らねえ。 え…何かあった？つうか何か聞いた？あたし弘光君のことは何とも…。
でもね！あたしホントはこの夏休みの間利太に会いたくて会いたくて会いたくてしょうがなかったの！でもこれも全部言い訳だよね。 大丈夫私忘れるから。 サプライズ作戦？ＹＥＳ！実は弘光君のバースデーが修学旅行と重なってんの。 だからサプライズでお祝い？プレゼントは正式な彼女になったあたし的な？ふ～ん。 弘光君あんたにもったいないくらいいい人だし。 あ～！六角精児〜！え～っ！どこどこどこ？あそこ！あ～っ！靴ひも結んでる〜！あ～！六角精児！写真撮って！指紋採って！六角さ～ん！お前は？あたしは…。