news every.特別版 震災6年…未来への、キオク▼藤井貴彦・小山慶一郎

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この番組のまとめ

去年11月、宮城県の被災地では、地震による津波が川を逆流。 きょうで東日本大震災の発生から6年となりました。 この高野会館は、津波の経験と教訓を、後の世代に伝えようと、民間の震災遺構として保存されています。 実はこの高野会館は、従業員のとっさの判断で、327人の命を救った場所でもあります。 地震発生直後の従業員のひと言が、最初は遠くで見えた白波。 6年前の3月11日、三陸沖を震源とする大地震が発生。 宮城県南三陸町、その北東部に位置する歌津地区。

しかし、右側の津波は高台に行く手を阻まれ、及川さんがいた場所に流れ込んできたのです。 及川さんの背後から押し寄せてきた津波は、その後も白波を立てながら、73人が死亡、今も42人が行方不明です。 地震発生から町が破壊されるまでの様子を捉えた、8台のカメラの映像を入手しました。 地震発生のおよそ13分後、津波が来る前の市街地では。 家屋が破壊される音が鳴り響き、土煙が舞う中、大変だ!津波が建物の間を縫うようにして、高さと速さを増しながら襲いかかってくる様子が克明に記録されていました。

降りてきた一人の消防士が、津波の中、後ろの車から運転手を救出し、引っ張りながら避難する様子が映っていました。 長谷川芳樹さんは、地震後、会社が心配になり、海から50メートルほど近くだったにもかかわらず、2メートルぐらい、すっと持ち上げられて、もうエンジンもすぐ止まってしまったんで、もうびっくりしてたんですけど。 勤務先から流された長谷川さんの車。 長谷川さんは、あることに気付いたといいます。

今回、私たちが注目したのは、動物たちが感じ取っていた異変で東日本大震災の6日前。 2008年、中国・四川省の大地震3日前。 また2011年、ニュージーランド大地震の2日前。 地震の前兆として、猫の行動量が増えるのは?1日ないし2日前に1回ピークがあって、もう1回あるんですよね。 実際に東日本大震災の前に、猫の異常行動について調べたデータがあります。 実はこうした異常行動は、すると、飼い主から騒いで鳴いた、電磁波の異常が起きると。

こちらは乳牛と地震との関連性を研究する、麻布大学の山内寛之研究員。 この研究所では、全国およそ50か所の井戸を観測して、地盤の変形で起こる地下水の異変をキャッチし、地震予知に役立てようとしています。 動物や地下水などが発する、小さなサインをもとに、地震予知に取り組もうと研究が進んでいます。 さまざまな人が地震予知の方法を研究し続けている中で、まさか昔からいわれているようなことを科学的に実証するデータがあるとは、びっくりしました。

木造住宅が密集するこうした場所で、3階建て木造住宅の4.5メートル離れた場所から出火したと想定。 3階建ての隣にも、2階建ての木造住宅を建て、住宅密集地でどのように火が燃え移るかを調べていきます。 実験開始18分後。 火は風にあおられ、3階建ての木造住宅に延焼。 風がなくても住宅密集地で火災が広がる要因の一つ、ふく射熱。 家の壁との距離は住宅密集地を再現し、およそ50センチ。 放射パネルに熱を入れ、実験開始。 そして実験開始から27分後。

東京大学の加藤孝明准教授は、その避難場所周りの市街地が燃えやすくて、そこで出火した場合に、地震発生からの時間経過とともに、火災の広がり方を赤で、い入り口に向かいます。 同じ日、志津川病院の機能を移した仮設診療所がある避難所を訪ねました。 そこにいたのは震災前、志津川病院で医師として働いていた西澤匡史さん。 震災から4年9か月後、志津川病院は高台に移転し、南三陸病院として生まれ変わりました。

南三陸病院は災害時だけでなく、ふだんの生活でも、住民が命と健康を守りやすい、そんな仕組みのヒントを全国の病院に示し、災害にも強い病院を示してくれたような気がします。 こちらは穏やかな表情の海を臨む岩手県の宮古市田老地区です。 今、防潮堤には野球少年の表情も見えます。 仮設住宅で暮らす人、自立で再建した人、復興の進み具合に差はあるとしても、みんながふるさとのため、自分の街の復興のため、手を取り合って被災地を元気にしていく、その再出発を祈りたいと思います。