この小さな王国に住んでいるお姫様は…この小さなお城で大事に大事に育てられ…加穂子~!あ〜もう起きなさい。 泉も加穂子も俺がいないとやってけないんだから。 ねぇママ?ん?加穂子がパパに電話してみようか?何で?だっていつまでもケンカしてるわけにはいかないし。 それに私達あんなひどいこと言われたんだよ?加穂子パパのことスポンサーだって思ってる?何か欲しい時だけ話し掛けてる?違うよね。 だからパパが謝って来るまで加穂子も「帰って来て」なんて言っちゃダメよ。
もっとリラックスしてリラックス。 「パパカホコは過保護だと思う?」。 パパ?今大丈夫?あぁうん何?今月の生活費まだなんだけど今日もらえるはずなのに。 あ…明日銀行行って振り込んどくよ。 それからパパ?ん?何?明日は夕飯いるの?いるわけないだろう…!ん~…あっでも今日はデザートが。 しかも昨日飲み過ぎて二日酔いみたいだし。 どうせ慰謝料ごっそり持ってかれてマンション取られるんだから。 だったら意地張ってないで早く帰ったら?それが嫌なら食費入れてもらわないと。
だったら何か自分にできるバイトとかインターンシップを探してみたらどうだ?いろんな場所で働けばやりたいことが見つかるかも。 ホント?じゃあ明日学生課に行ってどんな仕事がいいか一緒に探そう。 あっあのこことここは短時間業務がちゃんと実施されてるか知りたいそうです。 もう一度確認してもよろしいですか?一日のスケジュールなんですけれども月曜日から金曜日までは8時から18時半まで。 仕事の内容としては子供達の運動や学習サポート食事の面倒施設の清掃や装飾ということでよろしいでしょうか?あぁはい。
やっぱり加穂子には向いてないんじゃないかな子供相手の仕事。 あ…でも加穂子頑張るよ子供好きだし。 そんな甘いもんじゃないよ加穂子。 覚えてない?幼稚園の頃ジャングルジムから落ちて大泣きしたの。 その時のことは今でも覚えている妻は泣いている加穂子を抱きながら幼稚園の先生全員の全人格を全否定しそんな妻をなだめようとする私を散々責めたものだあっちなみに私は今どこにいるかというと…こんな情けない状況だこ…こんにちは。 加穂子から電話かかって来ないかな…。 か…加穂子?おぉ。 環ちゃん大丈夫?加穂子来てくれたんだ。
「もう加穂子のこと邪魔しないで~!」って。 言えないよそんなひどいこと加穂子ママのこと大好きだし。 ん?環のぜんそくが出て糸が節達にひどいこと言って加穂子のパパも帰って来ないんでしょ?全部知ってるんだばぁば。 ん?加穂子にも何かできることないかな?今までは家族はいつも幸せで仲いいのが当たり前だと思ってたからせっちゃんや環ちゃんから笑顔が消えちゃうのが嫌なの。 加穂子と違ってその人家族がいないみたいだから寂しいんじゃないかなって思うんだけど。 フフっじゃあ加穂子もお弁当作ってみようかな。
女々しく写真見てるんなら帰ったら?どうせ迎えに来やしないんだから加穂子。 うるさい!加穂子はな…加穂子は赤ん坊の時…って言われるたびに俺は心の中で寂しい思いをしたけどでも加穂子が幼稚園の時に一緒にテレビを見ていたらもう俺はホントに必要なくなってしまったのか?いや知らないわよ。 「明日な」はなしだからね!もう何なのよ!うちの家族は!あぁ…もう!あっ加穂子~!あっ…ど…どうした?2つ目のお願いが…。 ばぁばに教えてもらって加穂子が…。