実は昨日麦野君っていう加穂子が好きだった青年が加穂子と付き合いたいって宣言したんです。 そしたら今度は加穂子がこれからはママに頼らず何でも自分でやるって宣言して。 う~んまぁ単純に戻って来てほしいなら「加穂子にはママが必要なの」って言えばいいんじゃねえのか?う~んそれじゃあ何か意味がない気がするんだよね。 今回は神様加穂子に何て言ってると思う?それはお前…。
あっごめんあの加穂子まだちょっと信じられなくて。 なぁ頼むよお前だって分かってるだろ?加穂子があんなこと言ったのはお前が必要ないっていう意味じゃないことぐらい。 麦野君が加穂子と付き合いたいって言ったことも気に食わないんだろうけど。 「そこまで言うなら自分一人で育ててみれば」って!ねぇ泉ちゃん!私間違ってるかな?間違ってない!っていうかよく言った!向こうが謝って来るまで絶対許しちゃダメよ!ありがとう。 何やってんだ?加穂子。 大丈夫か?加穂子。
高っ!加穂子これ松阪牛じゃないか?おいしそうでしょ?あぁ…そうだな。 加穂子どうしたんだ?あれ。
なぁ加穂子何なら出前取ろうか?あっううん大丈夫だよ。 あっ!ママ帰って来たかも!あ~!ママ!加穂子~元気だったか?あっうんどうしたの?おじいちゃん。 それがね教子がこの前つくった借金を肩代わりしてくれって頼むからもううちにはそんな余裕はないって突っぱねたの。 もう勘弁してくれよただでさえこっちはもうこの前あんたが家に転がり込んで来た時面倒見てあげたんだし。 パパ大丈夫?あぁ大丈夫だよ。 加穂子は心配しなくていいから。
みんなそれぞれいろいろ問題はあるだろうけどもよかったよ!俺が育てた娘達がみんな幸せで!はぁ?何言ってんの?えっ?悪いけど私達パパに育ててもらったつもりないからそうよほとんど家にもいないでママに苦労ばっかり掛けてママにもっと感謝したら?パパおいおいどうしたんだよみんなママがどんなに大変でも家事ひとつ手伝わないし優しい言葉の一つも掛けたことないでしょパパおじいちゃんから継いだスーパーだって不景気でつぶれた時もママ銀行に散々頭下げて何とか乗り切ったんだよねぇ?えっそうなの?あんた末っ子だから覚えてないのちょっと
あの…そういうことを言わないでもらってもいいかな?え?言っとくけど今のままじゃ加穂子みんなの奥さんみたいにステキなお嫁さんになんてもう全然なれないから。 そんなこと言ったってほら加穂子の焼いた鮭誰も食べてないじゃん!全然食べる全然食べる。 そういうよく分かんないこと言ってる前にみんな奥さんに感謝の気持ち伝えて来たら?加穂子みんなのこと大好きだけどでもこういうところでウジウジウジウジ…してるみんなのことは全然大好きじゃないから顔も見たくないから。
ウソ何で?ウソ何で?だってこっちはさぜんそくの発作でさ死にかけてるっていうのに2人は仲良く遊んでるの見てたら何で私がこんな目に遭わなきゃいけないの?って腹が立って腹が立って!泉ちゃんと節なんかぜんそくで死ねばいい!って何度思ったか。 アッハハ…!ねぇ今頃マリッジブルー?環ちゃん考え過ぎだよ!そうよ。 それはあんたがしっかりしてたからでしょ?ん?一番悪いのはドンベエなの。 ドンベエ?何それ。 あ~!ドンベエのどこが悪いの?かわいかったじゃん。 でもね…加穂子だけは違った。
ママの愛は当たり前だと思ってたんだけどそれがダメならせめて加穂子のメッセージぐらい見てくれよ。 既読にならないと俺も加穂子もお前とつながってないみたいで心配で不安でたまらないんだよ。 加穂子安心して。 なぁなぁ…っていうか泰然自若って意味分かってる?へっ?あっうんあの…後で調べとく。 大好きだよ加穂子。 あぁ…帰って来たお祝いに乾杯でもする?あっじゃあ加穂子もジュースで。 加穂子自立したいんでしょ?だったら自分の思うようにやればいいじゃない。 急にそんなこと言われても加穂子も戸惑うんじゃ…。