この小さな王国に住んでいるお姫様は…この小さなお城で大事に大事に育てられ…自立したいんでしょ?だったら自分の思うようにやればいいじゃないママは金輪際口を出さないから分かった加穂子頑張るねママに認めてもらえるようにう~ん…。
それで初さんは本当に加穂子のことが好きなの?え…。 いろいろ大変よ?加穂子と付き合うのは。 だから加穂子も普段通りの生活続けてくれない?それでなくても今ママから自立しようとしてるんでしょう?自分が思ってるよりもず~っと強くてたくましいのよ。 はじめまして加穂子さんとお付き合いさせていただいている麦野初と申します。 あっそう!ってことは加穂子!結婚するのかいや~おめでとう!そんなんじゃないからじぃじ。 もっと大事に!な…何でそんな怒るんだ?加穂子。
い…糸ちゃんに前みたいに元気になってもらおうと思って誕生会やろうとしてるんだと思うし。 だ…だったらあの…加穂子が説得するからだから中止にしないでお願い。 あ~もう何やってんのよ加穂子もう!あ~…。 あっ今度の日曜日誕生日でしょ?またじぃじの家で誕生会するからよかったら来てくれないかなと…。 それに加穂子思うんだけどさもしかしたら家族って自分よりも自分達のことを分かってくれてるそういう存在なんじゃないかな。 ほらあの…いつか加穂子も糸ちゃんに怒鳴られて気付いたからさ。
加穂子には知っててもらったほうがいいかも。 あっすいません二度としないって約束したら家族にも内緒にしてくれるって。 あっでも大丈夫加穂子諦めないから。 このままだと家族が一生会わなくなっちゃいそうだし。 加穂子なんて一日二日ママに会えないだけでもうすっごく寂しかったのに初君はもう何年も会ってないんでしょ?だからその話はもう二度とするなって言っただろ?でもさたった2人だけの家族なんだからさ…。 あ~!あっごめん!大丈夫か?うん大丈夫ただいま。
加穂子のことは嫌いでもいいからさ誕生会楽しみにしてるばぁばのためにもお願い。 今日来れなかったら来年から加穂子の誕生日会はやらないって。 はぁ?いくら自分がつらいからってよてめぇの誕生日会に来てくれって言ってるヤツをばかにする権利がどこにあんだよ!お前加穂子のこと過保護とか言ってっけど俺みたいに家族に誕生日を祝ってもらったことない人間からしたらお前も同じだっつうの!どんなにひどいことをしても最後に許してもらえるって家族をナメてんだよ。
う~ん俺も聞きたいな〜加穂子ちゃんが傷つくのは嫌だから。 加穂子ちゃんを不幸にしたらうちの家族みんな許さないぞ。 これから糸や加穂子が結婚して家族増やしてくれればもう思い残すことなんてないのよ。 ありきたりなこと言わないでくれる?加穂子には言ったけど私はここにいる人の顔も見たくないの。 心の底で加穂子のことばかにしてるの知ってたから。 でも加穂子は違うよ。 加穂子は糸のこと心から心配してるからこそこうやって誕生会開こうとしたんでしょ。 加穂子や糸ちゃんのためにも。