この小さな王国に住んでいるお姫様は…この小さなお城で大事に大事に育てられ…この前女王から独立宣言したばかりなのに…言っとくけど加穂子は何があっても家族と一緒にいるからいたいから!結局初君は家族がいないから分からないんだよ!加穂子の気持ちが!お前が言った通り俺はしょせん家族のことなんて分からないし分かろうとも思ってない!お前と違って俺は家族の愛なんてこれっぽっちも信じてないし!付き合うのやめよう全然眠れなかった…。
加穂子の一生かかってんだからさ。 なぁ加穂子。 ホントにいいのか?加穂子。 モンスターペアレンツがいるんですけど校長はどんな理不尽も我慢しろって言うだけで。 だからお前らみたいな過保護がいるから日本はダメになるんだよ!親は子供を甘やかし学校は保護者を甘やかし会社は社員を甘やかしこの国そのものが過保護の王国になってんだから!あっ。 加穂子こそホントに大丈夫?婚活パーティー。
ハァ…もっと頼りになる先生っていないの?ブラック・ジャックとか『白い巨塔』みたいな。 お義母さんが病気って分かってからず~っとこうやって自分を責めてるんですよね。 もうパパ!釣られて泣かないでよ!誰かウソだって言ってくれよ!ママの病気!ねぇねぇこの際だから聞くけどさもしママがいなくなったらこの家どうなんの?パパ一人で大丈夫なの?そういうわけにはいかないでしょ。 今は家族一団となって頑張らなきゃいけないってことなのようん。 前も気になったんですけど「家族一団」じゃなくて「家族一丸」じゃないですか?それは。
あぁでも加穂子こんな上手に作れるかな?毎日コツコツ繰り返して行けば家族が喜ぶ料理が出せるようになるから。 ごめんねばぁば病気なのに料理教えてだなんて。 でもあの…ばぁばに加穂子のウエディングドレス姿見てほしいし…。 なのに全部私が仕切って全部勝手に決めてるみたいな言い方されなきゃいけないわけ?まぁまぁ…お…落ち着いてどうどう…。 ね~加穂子からも言ってよばぁばに早く入院するようにって。 加穂子も反対なの?ママに。 ただ加穂子はばぁばに一日でも長く生きててほしいと思うだけ。
あ…じゃあどうして警察行きたくないの?逆にいるのかよ?警察に行くのが好きなヤツ。 取りあえずもう一日家にいて警察行くの明日にしよっか。 俺はこの前加穂子に「明日がない人もいる」と言われて目覚めたんだ。 今ねこの子と似た子の捜索願が出てないかじゃあさ来年の加穂子ちゃんの誕生会は今まで以上に盛大にやろうよ。 加穂子ちゃん!あっ。 帰ろっか加穂子。 加穂子の知ってる人も「7つで施設に入った」って言ってたからあの子みたいだったのかなと思って。
どうもはじめましてアヤノコウジハジメです。 年収800万円父親は一流企業の重役一人っ子なんでママが過保護にするから女性を見るとすぐ甘えん坊さんになるんです…みたいな感じで女性のハートをグッとつかむみたいな。 ねぇ初君?あっはじめましてアヤノコウジハジメです。 あのパパは一流企業の重役で女性見るとすぐ甘えん坊さんになるんです。
はじめまして私はあの初君の何ていうか知り合いの根本加穂子と申します。 加穂子の胸貸してあげるから。 加穂子~〜〜!もう別れるなんて言わないでくれよ加穂子~!あの~お言葉ですけどもうどこにも行かないでくれよ。 加穂子がいないと自分が嫌になんだよ。 いっ…今何て言いました?ですから加穂子さんと結婚させてください!もちろんバイトでも何でもして加穂子さんに苦労掛けないようにしていつか一人前の画家になれるように頑張りますから。 か…加穂子も頑張って働いて2人に迷惑掛けないようにするから。