この小さなお城で大事に大事に育てられたお姫様 加穂子は小さい頃からママに何でも頼りっきりで… はい… 起きて！何回 起こしてると思ってんの。 あ～ いや 文句 言わずにターゲット決めたら全力でダッシュ！ほら ターゲット来た！来た 来た 来た ダ～ッシュ！あっ 加穂子からだ。
今まではママが何か言っても加穂子も同じ気持ちだったからよかったけど でも今は違うから。 ママが何言おうと加穂子は麦野君に会うから。 会いたいから！ちょっと加穂子？もうもう… 黙れ黙れ黙れ…！うるさいうるさいうるさい…！もう！ これ以上加穂子の邪魔しないで加穂子！めちゃめちゃに けなしたから。 あれは加穂子が こう 一方的に初君に気持ち伝えただけでよかったら加穂子と付き合ってください！ごめん 無理。 やっぱり加穂子が過保護だからかな？だったらさ もう過保護な自分が本当に嫌になる。
１分も１秒も見たくない！こんなんじゃ ばぁばが…！ばぁばが かわいそう！加穂子 おいおい 加穂子！みんなに 大事な話があるから。 加穂子！ ほら！みんなの悩みや苦しみを全部 引き受けるなんて無理に決まってんだから。 結局 初君は家族がいないから分からないんだよ！加穂子の気持ちが！ハァ…。 今 何て言いました？ですから 加穂子さんと結婚させてください！ホントに？あなたたちが本気だっていうことだけは。 加穂子なら大丈夫よ。
加穂子は 教子おばさんがつくる養護施設 兼 託児所 兼 学習塾で働くために保育士の免許を取りたいと思います。 え… そうなのか？ママとパパが 今まで加穂子を守って来てくれたようにできれば 今度の水曜日に婚姻届を出したいと思っています。 おい 泉！そして 結婚式当日加穂子！パパ！遅くなってごめん。 俺たち 今まで加穂子を守るための壁だったけどあの子の未来だけは買ってあげられないんだから。