皆さん 覚えてますか？この小さな王国で大事に大事に育てられたお姫様のこと１年前に このお城を引き継いだ お姫様は今や 一家を率いる女王として見違えるほど成長した…と言えるかどうかえっ？おい おいお前 まだ寝てんのかよ。 お前は何を着ても かわいいよねっ？何だよ その結婚詐欺師を見つけた女性警察官みたいな顔は。 あっ そう…！あ～ あっ ごはん作らなきゃ！あれ？ じぃじは？ じぃじ～？ お～い 加穂子！こっちだ こっち こっち！あっ はいはい…！ あ痛っ…。 なぁ～ 加穂子〜！何？新しいパンツないんだけど。
また明日～！ はい また明日 バイバイ！加穂子 俺も帰る。 もう 加穂子。 あ～ 加穂子がやるから。 大丈夫だよ加穂子 ちゃんと頑張るからさ。 何を作るんですか？う～ お〜！おいおい… メシは？あの ちょっと 先 トイレ！忙しくって 時間なくてもう 限界！大丈夫かよ。 トイレットペーパーが ない。 おい おい！それで どうしたんだよ？トイレットペーパーなくて…。 え？加穂子の好きなオムライスとフライドポテトもあるよ～！あ～ ありがとう ママ。 トイレットペーパーとラップも買っといたから。
あの～ それならね俺たち まだ若いししばらくはいいかなって…ねぇ 加穂子。 うん 加穂子も忙しいし子供育てる余裕はちょっとないかな…。 叶いもしない夢のために加穂子が犠牲になって結局 赤ちゃんができなくてもいいの？よくないよね？まぁまぁ… いいじゃないか 泉２人も頑張ってんだし。 大丈夫だよ今度の日曜日に寝だめするから。 あぁ～！あぁ〜！今度は何だよ 何忘れた？次の日曜日 糸ちゃんの誕生日だ。
加穂子料理作るから手伝って。 あっ 加穂子 ちょっといろいろ買って来たんだけど。 もしもし衛おじちゃん？ ごめんね 加穂子ちゃん今日行けなくて。 うわ～ おいしそう！すごい 泉ちゃん！すごいねぇ～！おぉ～！ 加穂子ちゃん。 せっちゃん どうしちゃったの？ちょっと聞いてくれる？ 加穂子！糸ったらさ…！あ～ 厚司君 いつものようにバーベキューの用意してくれる？節は 糸の好きなチョコチップクッキー作ってこれ。 加穂子 何にもやってないから。 加穂子 やるから…。
お～ 加穂子！ 会いたかった〜。 ん？ 何か パパ 顔色悪い？大丈夫？相変わらず優しいなぁ 加穂子は。 じゃ これですれば？あっ でも大丈夫だよ加穂子 もう結婚したし。 加穂子実は…。 まさか お前… 結婚すんのか？バカなこと言わないでよ パパ！私 来月から ウィーンの音楽学校に行くことにしました。 えぇ～！本当なの？ 糸ちゃん！コンダクターって何？指揮者だよ。
よく聞くじゃない？ 留学したけど結局うまく行かなくてドラッグに手出すとか芸術家崩れにだまされて子供つくって日本に帰って来るとか。 あっ… ママ！加穂子は 幸せだよ？加穂子も 加穂子よあんな つぶれそうな施設で私 子供 産むことにしました。 えっ 環！ お前 妊娠したのか？違うわよ 代理母出産 考えてるの。 代理母出産？ホントは 自分で産みたいんだけど体弱いし 今からじゃ無理だから。 あっ あとさ子供が大きくなってからホントの母親に会いたいとか言って家庭内暴力にはしったりさ。
ほっときなさい！加穂子が どうこうできる問題じゃないんだから。 加穂子も結婚したことだし立山にロッジでも買って静かに余生を過ごすのもあるかなって思ったんだけど どう思う？う～ん 加穂子はいいと思うけどでも ママ 何て？いや まだ言ってないどうせ 行くって言うわけないし。 そんなことあると思うよ？それでなくても最近夫婦の会話なんて全然ないし俺たち夫婦には 加穂子のこと以外話すことはないんだって。 完全に加穂子ロス。 まぁ いざとなったら１人で立山に行くよ じゃあな 加穂子。
あ～ 加穂子ね 何か用？あ… あの…。 加穂子が 何とかするから。 だから 一緒にいてくれないか？加穂子。 そんな遠くに行っちゃったら加穂子に赤ちゃん生まれた時そばにいてあげらんないじゃない。 いや… 寂しいよ 寂しいけどさそこは ぐっと我慢して加穂子だって初君がいるんだし。 うすうす そうだろうとは思ってたけどお前は 俺より加穂子のほうが大事なのか？もちろん。 ２人乗りのボートがあって俺と加穂子 どっちを助けるって聞かれたら…。
子供たちの明日のために始めたが現実は甘くなかったんだよ加穂子。 ド～ントおぉ おぉ…！ちょっと あっ ちょっと加穂子何すんのよ！これは 加穂子が こう…いったん預かるから だから結論出すのはちょっと待ってくれないかな？お… お願い！それで 離婚届と権利書がここにあるわけね。
じゃあ 加穂子が もしグレたらどうなるか教えてあげようか～？ハハハ…Ｉｔ’ｓ ｎｉｃｅ！ちょ… ちょっと何してるの？糸ちゃん糸ちゃ～ん…心電計の音糸が あんなになったのは…厚司：せき込みお前のせいだからな！うるさいわね！早く死んでよ！保険金 入って来ないから！ちょ… ちょっとやめてよ２人ともねぇ せっちゃん…赤ん坊の泣き声タマちゃん タ… タ…赤ん坊の泣き声ハッ…ちょちょちょ… パパ！ちょっとパパ！ 何してんの？パパ！ パパ！うぅ…ママは？ えっ…うぅ…ハァ ハァ ハァ…ねぇってば 捨てないでよ！ねぇ お
俺たちは 加穂子ちゃんに引っ張って来られたんだけどね。 糸ちゃんのこと世界中の誰より心配してるのはせっちゃんでしょ。 糸ちゃんだって本当は せっちゃんに世界で一番応援してほしいんでしょ？私は…悔しくて 情けなかったの。 子供の頃から 体 弱かったから家族に大切にされてて結婚しても マー君にずっと守られてて…。 代理母出産のことももう一回 ２人でちゃんと考えよう。 よし じゃあ 今度こそみんなで写真撮ろう 写真。 えっ どういう意味だ？ 加穂子。
糸ちゃんも 世界一のコンダクターになってね。 加穂子ちゃんに負けないようにしないとね。 どういうこと？加穂子ちゃんはうちの家族のコンダクターだから。 ん？あっ ごめん じぃじ加穂子 行かなきゃ。 じゃあ あの あの糸ちゃん グッドラ～ック！ えっ ちょっと 加穂子！おいおい… どこ行くんだよ？保 ほら帰ろうよ！ 早く！教子おばさん どういうこと？あの人また男にフラれたみたいでさ。 でも初めて 加穂子の顔を見た時私の人生にこんな素晴らしいことが起きるなんてって信じられなかった。
俺たちにとっては いつも加穂子が一番だったよな。 「加穂子には 毎日が母の日だよ」って書いてあったから。 加穂子！何で結婚しちゃったの？ずっと一緒に いたかったのに！ママ ママちょっと… 落ち着いて。 結婚しても 加穂子とママはずっと変わらないと思ってたのに加穂子にまでもう会いたくないとか何で 言われなきゃいけないの！ごめんね ママあの その件に関しましてはちょっと後で ちゃんと相談…。 加穂子と離れたくない！お～ ママ ママ…。
それは わ～ すごい！っていうほうの「感動」じゃ…？違っげぇ～よ！ 親子の縁 切るもう 二度と会わない！ちょっと 何言ってるの？加穂子 ねぇ！だってママだって 加穂子と初君が結婚したいって言った時に勘当だって言ったじゃんそれと同じだよ。 同じ空気も吸いたくない！じゃあ もう あれだよお２人とも お達者で！さ・よ・う・な・ら！ フン！あの… お義母さんが加穂子を産んだ時のことを想像して描きました。
そして いつか２人で子供を産んで育てよう？初君は不安かもしれないけどさでも 絶対大丈夫だよ。 だって さっき保くんに話してるの見て加穂子 思ったもんこの人は将来すっばらしい父親になるだろうなるに違いないって！ハァ～ フゥ〜 ハァ〜 フゥ〜。 大好きだよ 加穂子。 あ～ 加穂子 よく頑張ったね〜。 ２人とも加穂子ちゃんに そっくりです。 ２つ目は？２つ目は 加穂子…。 「保くん お元気ですか？おかあさんと仲良く やっていますか？初君と加穂子はなんとパパとママになりました」。