マグノシュタット学院の1学年首席ティトスはレームの最高司祭シェヘラザードに遣わされた魔導士だった進級したアラジンたちはマグノシュタットの奥深く5等許可区でこの国に隠された秘密を知る気にしないでいいよ。 ここではモルさんみたいな人たちが生まれないんだねえ結局国民等級って何なんだい?マグノシュタットの国民は全部で5つの等級に分けられていてそれによって立ち入れる区画や居住区画果ては結婚出産まで厳しく制限されてるんだってよ。 この国じゃ魔導士じゃない人間は「非魔導士」って呼ぶらしい。
う~ん…でもちょっとみんな魔導士にペコペコし過ぎじゃないかな。 魔導士様あそこは落後者の掃きだめですよ。 ≪落後者の掃きだめ?国民等級1学院長以下全ての上級魔導士。 2は学院の2年生と通常の魔導士。 3は魔導士を両親に持つか特殊技能保有者軍や官職に就いてる「非魔導士」。 4は「非魔導士」のマグノシュタット国民。 そして国民等級5は納税義務を果たせない「非魔導士」の国民…かぁ。 上級魔導士様その1型結界手形があればいつものように通れます。 まっ俺は治療特化型の魔導士だからな。
回復魔法じゃ魔力を増やすなんてできねぇよ。 魔導士が5等級の人間を助けるなんて…。 魔導士様ここ5等許可区は魔力の生産場なんですよ。 生産場?この街はそこにいるだけで魔力が吸い取られる仕組みになっていて集められた魔力は地上の魔法道具の動力に使われているそうです。 5等級の子供にこんなに親身になってくれる魔導士がいるなんて。 なああんたこんな暮らし納得いかねぇって思わねぇのかよ?これでもムスタシム王政時代よりは随分ましになったからね。 脱走を企てた者が出た地区は全員死刑なんでな。