ゴォーー!♪~やった~ピンポンパンポーン学生は荷物をまとめそれぞれ指定されたバスに乗車してください。 四宮先輩!ふっ。 待てぇ~い!抜け駆けなんてさせませんよ四宮先輩!なんのことだか分からねぇな。 幸平創真イタリア料理に興味はない?えっ?田所君。 品定め?この合宿は学園を卒業したあとの就活の材料にもなるということだ。 卒業生たちは自分の店を休みにしたり副料理長に任せてまでしてここに来てくれている。 資質ある料理人を探すのは簡単なことではないからね。
学園理事や出資者一堂に会した食の重鎮たちの前で生徒にとっては己の力を学外に示す最初の舞台となる。 気付かなかったかしら?合宿に選考委員が出入りしていたのを。 ≪これはあれだな気まずいってやつだ≪寝るかタッタッタッタッ…はぁはぁはぁはぁ…≪そうか幸平創真はお前の息子か城一郎ブォーー!♪ズンズンズンズンはっ!ああ~やれやれまったく…。 って!思わず実家の乗りで反応しちまったけど何やってんだこんな所で!なんだい知り合いかい?ど…どなたですか?遠月学園および極星寮のOBだよ。 ジェネレーションギャップだねぇ。
親父が遠月OBで極星寮出身でしかも十傑。 ああ~今は幸平の名前でやってるからさ城一郎でかまわないぜ。 城一郎さんなんだか男の人って感じがするよ。 城一郎。 ほれこれが銀こっちが城一郎。 堂島シェフも極星寮出身だったんだ。 第二席才波城一郎。 食戟で連戦連勝を続け土地を奪っては寮の敷地を増やし厨房設備への投資食材調達ルートの確保。 あんたらの耕してるあの畑も麹用の作業場鶏小屋の敷地もみ~んなあのころ銀と城一郎たちが手に入れたものさ。