今日のゲストは料理研究家です。 でもただの料理研究家ではありません。 家庭料理をほんとにおいしく食べることを教えてくださる先生土井善晴さんにおいでいただいております。 私の世代はもう嫁にいくなら「土井料理教室」か「東京會舘」とかいうふうにいわれててみんな通ってたんですけどね。 今日のゲストは土井さんといえば料理番組「おかずのクッキング」に20年にわたって出演。 父は昭和を代表する料理研究家…。
このご主人も「料理運ぶな」っていう「調理場の勢いを運べ!」っていうようなねご主人やったんですよ。 家庭料理に気持ちが至ったってこれはどうしてなんですか?それはもう父が「料理学校にお前が必要や」みたいな…。 家庭料理っていうのが…私がまあプロの高級なそういう料理をやってるというような家庭料理とのギャップが自分にとってどう考えていいか分からない。 だからいずれまあ料理屋っていうふうにもどっかにずっと思ってた時代です。 料理屋の大将になりたいと。
それであっ家庭料理は民芸やと思ったんですね。 家庭料理というのは民芸っていうようなものと両方重なって私にとってはああ毎日のこういうような暮らしっていうのが…そこから出来てくるお料理が美しい生活というか美しい人であるとか美しい暮らしぶりを日本人の暮らしぶりをつくっていくんだなというふうに考えて…。 さてそこに至った土井先生の家庭料理をお作りいただくことになってますが。 なんか家庭料理っていうのはねすごく簡単においしいものが出来るというふうに思ってるんですね。
子供が帰って来てスパゲッティ食べる言うたら100グラムをまあ基本にしてもらったらいいんじゃないですか。 トマトの缶詰なんか買わんでもフレッシュでこれ缶詰と一緒じゃないですか。 おお~!あの~缶詰のねトマトであったら日本のトマトは煮込み用じゃないとか言いますけどもねそれよりもう煮込んで缶詰になったトマトより…。 生きてるフレッシュなトマトの方がはるかにおいしいですよ。 そうすると結合するわけですか油とスパゲッティが。
これでね実は日本料理というのはそうやって昔から一汁一菜というかそれでやってきてるわけですよね。 だけどもレストランで食べるようなお料理もみんな家庭の中に入ったというところにそれを作らなければならないのがお母さんの役割やと思ったら負担になってるわけですね。 だから私は和食の初期化をするっていうことが今大事だと思ってます。 まあ家庭料理の初期化ですね。 日本の家庭料理の食卓には中華料理と日本料理と洋食と混ざっても平気…。