連日、熱戦が続く女子バレー世界最終予選。 世界最終予選、リオへの切符をかけた戦いが間もなくクライマックスを迎える。 トスが仕事のセッターは身長が低い選手が少なくないが竹下は、圧倒的に小さかった。 竹下はオリンピックに当然の歴史を途絶えさせる戦犯にされた。 オリンピックではソウルから3大会連続でメダルを逃し、世界バレーでも表彰台から20年近く遠ざかったままだった。 激しく闘志を燃やす竹下を待っていたのは、すると、NECの正セッターに竹下が起用されチームに驚くべき変化をもたらす。
そしてクロアチアに連続ポイントを奪われ22−24とセットポイントを握られた。 シドニーオリンピック出場は事実上、絶望的になった。 それは東京オリンピック以来続いていたすべての選手が込み上げる悔しさを堪え切れず泣き叫んでいた。 そのとき見た泣き崩れる竹下の姿は翌日、全日程を終え、オリンピック予選敗退が正式に決まった。 身長159cmの竹下が犯罪者のようなそしりを受け、引退にまで追い込まれた彼女が世界最高のプレーヤーとして認められたのだ。
オリンピックに出て、銅メダルをとったっていうのは、やっぱり頑張った人には、神様はいるんですね。 前代未聞のオリンピック辞退騒動。 そして監督は、大阪国際女子マラソンへ小鴨を出場させると決めました。 日本最高記録での優勝で、バルセロナオリンピックへの出場はほぼ確定。 ある程度、自分でオリンピックに出たい、出たい、じゃ、出るためにこの大会に出て、そのためにはこういう練習をしてとかというものがあればじゃあ大阪で優勝できた、じゃあ次はオリンピックだねって準備ができてたと思うんですけど、全くそれがなかったので。
一方、小鴨が優勝したことでバルセロナオリンピックの代表争いは熾烈を極めました。 大阪で小鴨に次2位の松野明美と世界陸上4位の有森裕子。 結局、暑さに強いという理由で有森が選ばれ、鈴木監督は選手を連れ、練習の場をアメリカに移しました。 小鴨は鈴木監督にこう切り出したのです。 そして世間からは、なぜ調子の上がらなかった経験の乏しい選手を出場させたのかと所属会社や指導者の鈴木監督を批判する声もありました。 そんな声に鈴木監督は…差出人不明の手紙。