ワンワンワンワン…いたぞ追い詰めろ!魔師?何かあったんですか?一般の方は危険ですので部屋の中に入っていてください。 魔師?俺魔師戦ってるとこ見たい!ああっ!サトル!危険です下がって!危ないから戻って!うわぁ~!ううっ…。 中一級の奥村雪男です。 その子は?へへへっ!俺か?兄さん!なんでここに俺は魔師候補生の奥村燐だ。 私は最深部部長盗むってどうやって?最深部は学園内でも最高密度の魔法壁が張られているはずでは。 更に周辺に大量の瘴気が広がってしまい今や一般人を含む31名の汚染者が…。
ピピッピッ…ピッピッピッ…奥村君あなたは複雑な境遇の出だが藤堂家といえば代々最深部に関わりが深いとか。 そのときはいつでも歓迎するよ奥村雪男君。 ダメだ!雪男?お前大丈夫なのか?俺は…。 ≪胞子嚢を割らず細胞壁に直接魔除薬を注射しなくては無だよ。 まだ詳しい情報が入らないのですが…どうやら京都出張所の右目の方にもひと悶着あったようです。 おい雪男!ぜってぇお前を追い抜いてやるからな!よく見とけ!兄さんが僕を?不可能でしょ。
ははははっど…どうして…わ…笑うの?えっ?なんにもおかしくなんかない!しえみ…兄は約15年前魔神の憑依体と人間の女性との間に生まれた子供です魔神の青い炎の能力を受け継いでいますあの…先生は確か奥村君の双子のご兄弟でしたよね?僕は炎を受け継いでいません毎日検査も受けていますが不思議とただの常人です奥村燐は僕らの育ての親である義父が降魔剣の中に炎を封印したことでこの15年間比較的常人と近い状態で育ちました炎が降魔剣で抑えきれなくなって覚醒したのは3か月ほど前≪3か月前…それまでは本人も自分が何者か知らずに育っ