するとその57歳の時にあの…役者業っていうか初めては「たそがれ清兵衛」ですか?演じるっていう仕事を初めて引き受けたって。 その踊りと演劇との境目みたいなものは一体どこらへんから踊りになりどこらへんから演劇になるんだろうかなっていうのはずっと興味持ってたんですよ。 あれは真田広之さんと。 だからビデオで一生懸命勉強して。 いてもたってもいられないっていうか自分の撮影はないんだけど早くから京都に行って真田さんの撮影が終わるのを待って練習したりとか。
お父様は警察官でいらっしゃったって伺ってますが。 小学校出の警察官で。 小学校出の警察官。 もう歌のすごく上手な人で東海林太郎よりも声は大きいしテレビが電気屋さんで小さいモニターのやつが出てきてそれで東海林太郎が歌ってるとこ見たけどやっぱおやじの方がうまいと思った。 えっ?その現場に?現場に連れていかれて昔は今みたいにねその…警察がブルーシートで全部隠しちゃうようなことはしないで大人も子供もぶわ~っと見てましたから。 で結局昔のそのなんていうんだ固定できる自転車を夢中でこいで電気つけて。
舞台を選ばずその場で感じた自然の息吹や空気の流れを体内に吸収し一気に放射していくのがこの場踊りなのです。 クラシックバレエ…。 クラシックバレエと街の舞踊団っていうかダンス教室に所属してそこでいわゆる内弟子っていうんですけどその家の掃除とかいろんなことしながら…しながら踊りを習っていたんです。 それはもうアンドゥトロワの世界だからこう型が決まってたりこう…そんななかでその旧来の日本の踊りとか欧米のものじゃないものにどんどん興味をひかれていくっていう。
でもそれはもうほとんど踊りって呼んでいいような踊りってそういった意味では共同の場に起きていることを伝えていく大事な役割りがあったと僕は思います。 ですから動く…踊りの動きを追求するよりも前に私の体の中でほんとに感じることをもっとキャッチしたい。 あの~服を着る意味あるいは音楽をかけて踊る意味あるいは客席を準備してお客さんを呼ぶ意味なんにも分かんなくなっちゃって。 いわゆるダンスビジネスに乗ってやるのはほんの一部です。