ヴァイオリニストの千住真理子さんでございます。 今年2月には天皇陛下御在位三十年記念式典で三浦大知さんの歌に合わせ兄の明さんと共に記念演奏を行ったことが話題に。 今日は芸術三兄妹の末っ子真理子さんがヴァイオリンに魅了されたゆえに経験した楽しくも苦しい音楽人生を語ってくれます。 そのころもうヴァイオリン始めてらしたってこと…。 何がきっかけでヴァイオリン始めたんですか?兄が2人ともやっていたんです。 それでその兄のヴァイオリンが羨ましかったんです。
例えばバルトークなんて難しくてどういうふうに理解したらいいのかなんかもうわかんないっていうときには兄たちが一生懸命勉強してそれを私に教えてくれたり。 ヴァイオリンに特に詳しいわけでもなんでもなかったんですって?全然。 ヴァイオリンに弦が4本張ってあるっていうのも知らなかったっていうところから母も勉強して私と一緒にレッスンに通ってそこで先生の言葉を全部メモして。
そして「あなたにそんな悲しい思いをさせようと思ってヴァイオリンをさせたんじゃないのよ。 あなたがねヴァイオリンが好きだ好きだって言ってヴァイオリンを与えたら抱えて喜んでねはしゃいでその辺スキップしてヴァイオリンを持って歩いてた。 2年間ヴァイオリンを触らなかった。 それがどうして戻ることになったんですか?ボランティアの団体から電話がかかってきたんですね。 余命いくばくもない方々がいらっしゃるホスピスのボランティアの方。 それじゃあということでヴァイオリニストだから一応ヴァイオリンを手に提げていって。
でストラディヴァリウスのあの名器。 スイスに行っているディーラーから「真理子ちゃんね今僕の目の前にものすごいストラディヴァリウスがあるんだよ。 その先生が一緒になって探してくれてたけどもう駄目だと思ってフラフラ歩いていたら目の前から先生の親友が歩いてきたんですって。 それがないようにですねもうねとにかく家の中はものすごいセキュリティ。 はい?「どうしたの?」って言ったら母から泣きながら電話かかってきて「真理ちゃん私があなたの母親だっていうことをこの電話口で言ってちょうだい。