幸い 発見者の 適切な応急処置のおかげで出血性ショックは免れました。 東都中央病院 高度救命救急センター。 ICUも 酸素 来てないのか?消毒液は?消毒液 どこ?小久保さん 分かる?ここ 病院よ。 応急処置だけでカトレア記念病院に 運んだんですけど 駄目だって。 「開腹して IVCの血管縫合の必要あり」?血管 切れたまんまなんですか?何もしないでおなか閉じたの?開腹セット 用意して。 どうして?血管縫合糸がなかったのかも。
医局長!冷静になれ!患者の顔を見てください。 医局長が 何にも言わないからですよ。 日比谷先生みたいな人に。 小島は ちゃんと やってるじゃないか!婚約者が重傷を負ったらしいんです。 小島先生! 楓!ふらふら出てきて いきなり ぶっ倒れたんだよ。 裕樹!まずい ショック状態だ。 胸部大動脈損傷は 時々 予測できないトラブルがある。 PCPS準備しろ。 おい どうした? 小島!医局長。 いや PCPS まだ…。 この1年 行っていた地域に最新医療機器はありませんでした。
その途中で携帯が鳴って河野先生。 阪神淡路大震災のとき消防は消火と救助の両方に 手を取られて…。 でも それはがれきの下から助けを呼ぶ声もそこには「延焼火災が多発したときは…」「全消防力を挙げて 消火活動を行う」と書かれています。 つまり 震災で火災が発生したときポンプ隊は あくまでも消火優先。 救急救助には手を出さず 消火活動に徹する。 わたしは 病院で自分を責めている消防官を 見ました。 助けを求める声を聞きながら彼らが どんな思いで 消火活動に当たっていたか。