浅見光彦シリーズ43 還らざる道

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この番組のまとめ

愛知県 豊田市 足助町三州足助屋敷昔の集落が 復元されかつての この地方の暮らしを 今に伝えている五平餅か。 まあ ご覧のように この足助は 歴史のある町でしてね。 ふと 漏れてきた一言何かしら 思い詰めたご様子だが 立ち入ることは 控えた名も知らぬ老人との 取材先での ちょっとした 出会いだったが…あっ! くっ…。 遺体で発見されたのは 総合インテリアメーカー白陽インテリアの 代表取締役 会長瀬戸 一弘さん 71歳で 瀬戸さんは 後頭部に…。

お兄上は 浅見 陽一郎 刑事局長殿だ。 奥矢作湖の 死体発見現場には抵抗の跡が 見られませんので。 瀬戸さんの 旅行の目的なんですが何か お心当たりは ありませんでしょうか?君は?あっ。 瀬戸さんとは 取材先の足助で お会いして短い時間でしたが お話しする機会もありました。 瀬戸さんが なぜ 足助に行ったのか何か 目的が あったんでしょうか?今度は 親父の事件を取材して 記事にしようというのかね。 祖父と取材先で 出会われたそうですけどどんな様子だったんですか?祖父は なぜ 足助に?それが 僕にも…。

《そのことと 今度の事件とがルポライターの 浅見さんの推理まるで おじいちゃまの事件を 言い当ててるみたいだった。 「ひとたび 植えた 不正の樹はいくつもの 実をつけ 種を残し「誰かが それを 伐らねばならない」「不正の樹は 誰かが それを 伐らねばならない」手紙の末尾には…。 でも どうして 瀬戸さんは この手紙を あなたに?私にとって 祖父は 特別な人でした。 「足助観光協会」こちらに おじいさんの幼なじみが いらっしゃるんですね?はい。 祖父の部屋で 年賀状を確認しました。

お願いします!瀬戸家は 代々 加子母の木地師だったんだわ。 瀬戸の親父さんは加子母でも評判の 腕のいい方でね。 岐阜県 中津川市の加子母町の94%が 山林の 銘木の里である瀬戸 一弘さんは ご存じでしょうか?一弘?由蔵さんの息子やろ?最後の おのを入れる前に 木が はじけちまって吹っ飛ばされて その上に 木が 倒れたらしいんやわ。 かつては 営林署と呼ばれていた木地師の 瀬戸 由蔵さん?ええ。 その処理に 当たっていたのが 加子母営林署長の 馬越さん。

いまさら そんなこと ほじくって何になっというんだね?瀬戸さんの 旅の目的は 生まれ故郷の加子母にありました。 瀬戸の親父さんは 倒木の 下敷きになって 死んでいったわ。 瀬戸さんは 父親の死因に 疑念を 感じていたんですね。 親父さんの死が 瀬戸に どれほどの ショックを与えたか。 林野庁 加子母 森林管理署の 池上 貴章です。 ご主人は 大学を卒業して森林管理署の職員に なられたんですね?はい。 森林鉄道の事故やったと 聞いております。 森林鉄道の事故?浅見さん。

そこを 解き明かさないかぎり一連の事件を つなぐ糸は 見えてこないんじゃないか?ブレーキがついていない 自転車に乗り、 東京・渋谷区の路上で 交通違反の取り締まりを受けた 31歳の男が、 再三の出頭要請に応じず 警視庁に逮捕されました。 警視庁によりますと、自転車の 運転者が出頭要請に応じず 逮捕されたのは 全国初ということです。 午前8時頃 静岡県島田市の 新東名高速上り線の 粟ヶ岳トンネルの中で 「軽自動車が燃えている」と 警察に通報がありました。

だって 妻籠宿 馬籠宿 落合宿。 加子母の池上さんが じっと 見詰めていたという…。 探偵まがいのことして事件捜査で 警察に 協力してるらしいからな。 警察の手先として周辺の情報 流してるんじゃないか?正恵。 被害者の 池上 貴章宛ての念書か。 「木曽ヒノキ」念書で交わした 取引が 木曽ヒノキということは横流しの流通システムが 存在している。 加子母 森林管理署の 池上 貴章さんからこれを 手に入れ 行動を 起こしたんだと。

何か?主人が 亡くなった後曽山興産の 後藤社長が 大事な書類を 捜してるって。 それなら 中山会長が お持ちになったんじゃないかしら。 萬林通商の あの 中山会長が?でも 何で?お父さまの回顧録を 作りたいと おっしゃってくれてね。 中山会長さんも ご養子さんだったそうよ。 中山会長も ご養子って そうは見えないけど。 萬林通商の 中山会長の旧姓だけど。 中山会長も 林野庁に いらしたんですか?うん。 で 中山会長が 萬林通商に 入社されたのは いつなんです?坊ちゃま。 萬林通商の 中山 義雄会長だ。

中山会長は 浜名湖の 三ヶ日カントリークラブだ。 信頼と友情の絆で 結ばれた 盟友の裏切りに直面して瀬戸さんは 身を捨てる覚悟で立ち上がったんじゃ ありませんか?あの念書は 僕が預かりました。 中山 義雄!私には もう これ以上何百年も 生きとった木には 魂があるって 本当やと何千 何万と 切り倒した木に たたられてるように。 中山会長の 死亡が確認された実行犯の2人を 道連れにしてのことであった二度と 決して帰るまいと誓った その故郷を目指し自分の身を捨てる覚悟で 立ち向かっていった。