骨の入った ペンダント。 そんなものが 斎お姉さまとの神聖な 愛の証しのつもりなの？彼女はね あなたの 知らないところで非正規労働者の 若い男を 囲ってるのよ。 えっ？母親のマンションに 住まわせて半同棲で 毎日 毎晩 いちゃいちゃしてるのよ。 ２７歳の 若い肉体を持った青年がどうして 同じ年ごろの 若い女に 引かれないのよ？あんな四十女の どこがいいの？若い肉体を もてあそばれて 生き血を 吸い上げられて。 週刊誌にでも 嗅ぎつけられたら それこそ 大変なスキャンダルに。
うちの店に来る 万引常習犯と できてたんだよ。 万引常習犯？それを 知ってれば離婚届に はんこなんか 押しやしなかった。 美亜が？母親が 年下の万引常習犯と できちゃって家を 飛び出したら 噂だけじゃ 済まないんですよ。 おかげで 美亜は学校で 白い目で見られ 陰口を たたかれもう 学校へ行きたくないと 家出しちまったんですよ。
えっ？ 私が 負けた？だって そうだろう？聞いてると 相手の潮君はお前よりも 斎の方を 愛してるようじゃないか。 あんな四十女に 私が？潮君にとっては 斎の方が 女として 魅力があるんだよ。 それに 愛の証しの ペンダントなんか交わし合ってるようじゃ 完全に お前の負けだよ。 嫌！死んでも 嫌！斎は 潮君と結婚する。 その代わり あの非正規労働者とは きっぱり別れさせる。 うちの潮とは 年格好といい 教養といい誠に 釣り合いの取れた いいカップルで。